東亜建設工業

東亜建設工業株式会社

東亜建設工業株式会社（TOA CORPORATION）は、東京都新宿区に本社を置く、100年以上の歴史を持つ総合建設会社です。そのルーツは、浅野財閥に遡ります。

概要

同社は、港湾や海洋土木に強みを持ち、国内外で数多くのプロジェクトを手がけてきました。近年では、SDGs（持続可能な開発目標）への貢献や、社員の働き方改革にも積極的に取り組んでいます。また、企業認知度の向上と優秀な人材の獲得を目指し、2023年2月からはTVerでのCM放送を開始するなど、広報活動にも力を入れています。

沿革

東亜建設工業の歴史は、1908年（明治41年）に浅野総一郎が鶴見川河口の埋立事業計画を神奈川県庁に提出したことから始まりました。その後、渋沢栄一、安田善次郎の支援を受け、1912年（明治45年）に「鶴見埋立組合」が組織され、1914年（大正3年）に「鶴見埋築株式会社」が設立されました。この会社が、法人組織としての東亜建設工業の創立となります。

1920年（大正9年）には、東京湾埋立株式会社が鶴見埋築株式会社を吸収合併し、事業を継承。その後、請負工事にも進出し、1944年（昭和19年）に港湾工業株式会社と合併、「東亜港湾工業株式会社」に社名変更しました。1973年（昭和48年）に現在の「東亜建設工業株式会社」に社名変更しています。

2016年には、地盤改良工事における施工不良および虚偽報告問題が発生しましたが、2020年12月には瑕疵修補工事が完了しています。

不祥事

2015年から2016年にかけて、羽田空港の滑走路液状化防止工事において、薬剤注入量の不足を適切に報告しなかったことが2016年5月に発覚しました。その後の調査で、福岡空港や松山空港など他の工事でも同様の事例が確認され、同年12月には国土交通省から営業停止処分を受けています。

主な施工物件

横浜港大さん橋国際客船ターミナル
ラグーナ蒲郡
来島海峡大橋
レインボーブリッジ
新潟みなとトンネル

関連項目

浅野財閥
渋沢栄一
安田善次郎
* 鶴見線

東亜建設工業は、過去の不祥事を教訓に、コンプライアンス体制の強化と品質管理の徹底を図り、社会からの信頼回復を目指しています。また、持続可能な社会の実現に向け、積極的に事業を展開しています。

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