並木町 (八王子市)

並木町の概要

並木町は、東京都八王子市に位置する、住居表示が実施された単独町名です。八王子市中心部の西南部、JR中央本線の北側に位置しており、西八王子駅と高尾駅の間に広がっています。

地理

町の中心部を国道20号（甲州街道）が東西に横断しており、交通の要所となっています。東は千人町、西は東浅川町、南は散田町、北は長房町と隣接しています。これらの地域と合わせて、八王子市の主要な住宅地を構成しています。

歴史

江戸時代まで、並木町は散田村の一部で「散田新地」と呼ばれていました。1927年（昭和2年）に武蔵陵墓地（多摩御陵）が造営されたことを記念し、甲州街道沿いにイチョウの並木が植えられたことが、町名の由来となっています。このイチョウ並木は、秋になると美しい紅葉を見せ、地域住民や訪れる人々を楽しませています。

沿革

• - 1667年（寛文7年）: 検地により、現在の散田町、並木町、山田町の全域、めじろ台のほぼ全域、東浅川町東側の三田地域、台町の一部が武蔵国多摩郡散田村として確定。
• - 1889年（明治22年）4月1日: 町村制施行により、神奈川県南[[多摩郡]]散田村が下長房村、下椚田村、館村、寺田村、大船村と合併し、横山村が成立。横山村大字散田が誕生。
• - 1935年（昭和10年）4月1日: 八王子市立横山第二小学校の前身である横山村立横山第二尋常小学校が開校。
• - 1955年（昭和30年）4月1日: 横山村が八王子市に編入され、横山村大字散田は八王子市大字散田となる。
• - 1956年（昭和31年）10月1日: 町名変更により、八王子市大字散田の一部が並木町となる。

現在の状況

2017年（平成29年）12月31日現在、並木町は住宅地として発展しており、多くの人々が生活を営んでいます。

教育

並木町には、八王子市立横山第二小学校があり、地域の子どもたちが通学しています。また、セント・ベル幼稚園インターナショナルも町内に位置しており、国際的な教育環境も提供されています。

交通

町域内には鉄道駅はありませんが、JR中央本線の線路が南側を通っています。最寄りの駅は、約1km東に位置する西八王子駅です。かつては京王御陵線と武蔵中央電気鉄道も通っており、町域内の散田架道橋付近には武蔵横山駅と横山駅前駅が存在していました。

バス路線も充実しており、京王電鉄バスと神奈川中央交通西の路線が運行しています。これらのバスは、京王八王子駅や西八王子駅、八王子駅と並木町を結び、地域住民の交通手段として利用されています。

道路

主要道路として国道20号（甲州街道）が町の中央を走り、交通アクセスを支えています。

施設

並木町には、以下の施設があります。

• - 行政: 八王子市役所横山事務所が置かれ、地域住民の行政サービスを担っています。
• - 教育: 八王子市立横山第二小学校、セント・ベル幼稚園インターナショナルがあり、地域の子どもたちの教育を支えています。
• - 郵便局: 八王子並木町郵便局があり、郵便・金融サービスを提供しています。
• - 商業: ザ・マーケットプレイス八王子、ヤオコー八王子並木町店、ノジマ西八王子店などがあり、地域住民の生活を支える商業施設が充実しています。
• - 寺社: 稲荷森神社、長安寺（曹洞宗の寺院）があり、地域の信仰と文化を伝えています。
• - 史跡: 横山事務所のオオツクバネガシは、八王子市指定天然記念物であり、推定樹齢200年以上の歴史ある木として保護されています。

イベント

毎年秋には、並木町を含む甲州街道沿いで「八王子いちょう祭り」が開催され、多くの人で賑わいます。

関連情報

• - 並木町 (曖昧さ回避) - 同名の地名について

並木町は、歴史と自然が調和した、住みやすい街として、地域住民に愛されています。

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