長房町

長房町（ながぶさまち）

長房町は、東京都八王子市の南西部に位置する町丁です。この町は住居表示が未実施で、単独の町名を持ちます。行政上の読み方は「ながぶさまち」ですが、一般的には「ながふさまち」として知られています。郵便番号は193-0824で、八王子西郵便局の管轄区域です。

地理

長房町は八王子市の南西部に位置し、南浅川の北側に広がる丘陵地帯にあります。東は横川町、西は廿里町、南は千人町、並木町、東浅川町、北は横川町、城山手、元八王子町と隣接しています。この地域は、1927年に縄文時代後期の遺跡である船田石器時代遺跡が発見された場所でもあります。

地価

住宅地の地価は、2014年1月1日の公示地価によると、長房町1431番2の地点で1平方メートルあたり9万9,500円となっています。

長房団地

長房町を代表する存在である長房団地は、1962年から1976年にかけて建設された、約3,600戸からなる大規模な都営団地です。都内でも有数の規模を誇り、都営長房団地とも呼ばれます。団地が建設された場所には、かつて東京陸軍幼年学校がありました。この学校は1944年に戸山から移転して「建武台」と名付けられましたが、1945年の八王子空襲で焼失し、終戦とともに廃止されました。団地建設に先立ち、遺跡の発掘調査が行われ、一時は約2万人が居住していました。

近年では、団地の建て替えが進められ、東京都主導の「八王子市長房地区まちづくりプロジェクト」により、スーパーアルプスを核とする複合商業施設の建設など、再開発が進められています。2021年4月には、団地の一部で建て替えが完了し、同月28日にはスーパーアルプスが運営するショッピングセンター「コピオ長房」がオープンしました。

歴史

沿革

1889年4月1日：町村制施行により、神奈川県南多摩郡下長房村が散田村などと合併し、横山村が成立。下長房村は横山村大字下長房となる。
1955年4月1日：横山村が八王子市に編入され、横山村大字下長房は八王子市大字下長房となる。
1956年10月1日：町名変更により、八王子市大字下長房が八王子市長房町となる。
1962年：都営長房団地の建設開始。
1974年：都営長房団地で入居開始。
1976年：都営長房団地が完成。
1982年11月1日：長房町の西側の一部が分離し、八王子市廿里町となる。
1995年2月18日：住居表示実施により、町域の一部が城山手1丁目・2丁目に編入。
2021年4月：長房団地の一部で建て替えが完了。
2021年4月28日：長房団地内に「コピオ長房」がグランドオープン。
2021年5月：カインズ八王子長房店が「コピオ長房」B棟にオープン。

世帯数と人口

2017年12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りです。（具体的な数値は省略します）

小・中学校の学区

長房町内の児童・生徒が通う市立小・中学校の学区は以下の通りです。（具体的な学校名は省略します）

施設

教育

八王子市立長房中央保育園
八王子市立長房西保育園
八王子白百合幼稚園
八王子市立長房小学校
八王子市立船田小学校
八王子市立長房中学校
東京都立富士森高等学校

郵便局・金融機関

八王子長房郵便局
みずほ銀行長房出張所

商業

コピオ長房
A棟：スーパーアルプス 長房店、セリア コピオ長房店、クリエイトSD コピオ長房店など
B棟：カインズ 八王子長房店

福祉

特別養護老人ホーム長舟園
デイホームむつみの園

公園・神社・寺院

陵南公園
三軒在家稲荷神社
日光神社
山王神社
龍泉寺（八王子三十三観音第十三番札所）
東照寺（八王子三十三観音第十四番札所）
長泉寺
大宣寺
慈眼寺
常泉寺東京別院
本淨寺別院開教院
久松寺吉祥院

現存しない施設

多摩御陵前駅（京王御陵線）
東京陸軍幼年学校

史跡

船田石器時代遺跡
中郷遺跡
武蔵陵墓地

交通

バス

西東京バス：西八王子駅 - 富士森高校 - グリーンタウン高尾・高尾駅北口行、京王八王子駅・西八王子駅 - 富士森高校 - 長房団地・城山手行

道路

東京都道187号多摩御陵線

長房町が登場する作品

南浅川橋や陵南公園周辺は、いくつかのテレビドラマのロケ地として使用されました。また、『二重生活』のロケ地にもなっています。

脚注

（出典は省略）

参考文献

中央電子株式会社. “八王子散歩みち 船田石器時代遺跡”. 2009年11月4日閲覧。

関連項目

武蔵陵墓地
多摩御陵前駅
東京陸軍幼年学校
* 村山団地

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