中ノ沢温泉

中ノ沢温泉

中ノ沢温泉は、福島県耶麻郡猪苗代町に位置する温泉地です。その歴史は古く、文禄年間（1600年頃）に発見され、湯治場として利用されてきました。安達太良山の西麓、磐梯山との間に位置し、豊かな自然に囲まれた静かな環境が魅力です。

泉質

中ノ沢温泉の泉質は、酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉です。源泉温度は68.3℃と高温で、毎分14,200リットルという豊富な湧出量を誇ります。これは単一の湧出口からの湧出量としては日本一です（令和5年6月現在）。

源泉の酸性度はpH2.1～1.8と非常に高く、飲泉すると胃腸病に効果があると言われていますが、レモン汁のような強い酸味があります。飲泉する際は、お猪口1杯程度にとどめるのが良いでしょう。

源泉は安達太良山の噴火口付近（沼ノ平）にあり、そこから約7kmの距離を引湯しています。源泉地付近には、同じく酸性泉である沼尻温泉が存在します。

効能

中ノ沢温泉は、以下の効能が期待できます。

胃腸病
リウマチ性疾患
慢性皮膚疾患
運動機能障害
慢性胃腸病
病後回復期（リハビリ）
婦人病
関節痛
水虫
痔
糖尿病
高血圧
切り傷などの外傷

強い殺菌力があり、外傷にも効果があると言われています。ただし、効能は万人に対して効果を保証するものではありません。

温泉街

温泉街は、安達太良山の西麓に位置し、東に安達太良山、西に磐梯山、北に吾妻山系の山々に囲まれた場所にあります。火山性の強酸性の湯であるため、浴場には木や石が主体で使用されています。露天風呂を売りにした旅館・ホテルが多く、自然を満喫しながら入浴できます。

共同浴場や日帰り入浴施設はなく、日帰り利用は旅館・ホテルの外来入浴を利用することになります。

歴史

中ノ沢温泉は、文禄年間（1600年頃）に平近平氏によって発見され、農閑期の湯治場として利用されてきました。明治18年（1885年）には、遠藤勝吉氏を中心とした地元民によって、源泉から中ノ沢まで約7kmの引湯が実現しました。当時から酸性の強い高温の薬湯として珍重され、明治19年（1886年）の旅館開業以来、多くの人々に親しまれています。

アクセス

公共交通機関：JR猪苗代駅から磐梯東都バス「中ノ沢温泉」停留所下車、徒歩すぐ。
車：磐越自動車道・磐梯熱海ICから県道24号線経由で約20分。または、磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICから国道115号線経由で約25分。

周辺情報

中ノ沢温泉の周辺には、以下の観光スポットがあります。

沼尻温泉
沼尻スキー場
ボナリ高原ゴルフクラブ
母成峠
横向温泉
箕輪スキー場
磐梯吾妻スカイライン
磐梯吾妻レークライン

自然豊かなロケーションを活かした観光やアクティビティも楽しめます。

外部リンク

中ノ沢温泉旅館組合・沼尻温泉旅館組合
* 中ノ沢温泉 - 猪苗代観光協会

もう一度検索