中国中車南京浦鎮車輛

中国中車南京浦鎮車輛有限公司（CRRC Nanjing Puzhen Rolling Stock Co., Ltd.）

中国中車南京浦鎮車輛有限公司は、中華人民共和国江蘇省南京市に拠点を置く、中国中車集団傘下の鉄道車両メーカーです。鉄道車両および軌道車両の設計・製造を専門としています。南京市内だけでなく、蘇州、常州、杭州、合肥といった周辺地域にも拠点を展開しており、広範なネットワークを築いています。

歴史

同社の歴史は古く、1908年に浦鎮機廠として発足しました。その後、1949年に浦鎮鉄路工廠、1952年には浦鎮機車車輛修理工廠と改称を重ね、1958年には客車、貨車、台車などの製造を開始しました。

1965年、蒸気機関車修理部門を柳州機車工廠に移管し、鉄道車両製造に特化するようになりました。1998年にはISO9000認証を、2001年にはISO9001認証を取得し、品質管理体制を強化。1999年にはアルストムとの提携を開始し、技術力を高めています。

2000年には国有企業の分割に伴い、中国南方機車車輛工業集団公司（中国南車）の傘下に入りました。その後、2002年に南京浦鎮車輛廠と改称し、2005年にはナブテスコ、2014年にはボンバルディアと提携するなど、海外企業との連携も積極的に進めています。

2015年、中国南車と中国北車が合併し、中国中車が設立されると、同社もその傘下となり、中車南京浦鎮車輛有限公司と改称しました。

子会社

中国中車南京浦鎮車輛有限公司は、多くの関連会社を有しています。主な子会社は以下の通りです。

中車広東軌道交通車両有限公司（2010年設立）
杭州中車車両有限公司（2011年設立）
常州中車軌道交通車両有限公司（2013年設立）
合肥中車軌道交通車両有限公司（2013年設立）
蘇州中車軌道交通車両有限公司（2013年設立）
南京中車浦鎮海泰製動設備有限公司
南京中車浦鎮城軌車両有限责任公司
南京中車海達鉄路サービス有限公司
南京河西新城新型有軌電車建設有限公司
南京麒麟現代有軌電車建設有限公司
南京中車浦鎮工業物流有限公司
中車浦鎮厖巴迪運輸系統有限公司
江蘇省城市軌道交通研究設計院股份有限公司

主な製造車両

同社は、以下のような多岐にわたる鉄道車両を製造しています。

客車: 中国国鉄の18型、19T型、21型、22型、22B型、23型、25A型、25B型、25G型、25K型、25T型、25Z型、31型など、様々なタイプの客車を製造しています。
地下鉄車両: 1999年からは、アルストムとの提携により、地下鉄車両の製造も手がけています。
路面電車車両: 近年需要が高まっている路面電車車両も製造しています。
都市間交通車両: 2010年には、広東省と共同で江門市新会地区に工場を建設し、主に珠江デルタ地域の都市間交通車両を製造しています。
中国高速鉄道CRH6型電車: 高速鉄道車両の製造も行っており、CRH6型電車はその代表例です。

技術提携

同社は、以下の企業と技術提携を行っています。

アルストム: 地下鉄車両の製造における技術提携。
ナブテスコ: 高速車両向け制動機器に関する技術提携。
ボンバルディア: 鉄道車両向け台車に関する技術提携。

その他の情報

同社は、中国の鉄道発展に大きく貢献しており、その技術力は国内外からも高く評価されています。今後も、より安全で快適な鉄道輸送を支えるため、技術開発に力を入れていくと予想されます。

関連項目

NTN
アルストム
ナブテスコ
ボンバルディア
鉄道車両
中国国鉄DJF2型電車「先鋒号」

外部リンク

南京浦鎮車輛廠
* 中国中車

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