中国鉄路広州局集団有限公司

中国鉄路広州局集団有限公司について

中国鉄路広州局集団有限公司（以下、広鉄集団）は、中華人民共和国の鉄道運営会社であり、中国国家鉄路集団に所属しています。以前は広州鉄路集団公司という名称でしたが、現在は広鉄集団、または広鉄という略称で呼ばれることもあります。この会社は、中国政府が全額出資する公営企業として、商業的な運営を行っています。

管轄エリア

広鉄集団は、主に広東省、湖南省、海南省の国営鉄道路線を管理・運営しています。ただし、広東省の雷州半島にある黎塘駅から湛江駅までの区間（黎湛線および茂名支線を含む）は、南寧局の管轄となっています。この南寧局は、黎湛線全線（広西チワン族自治区の黎塘駅から広東省湛江駅まで）を管理しています。

組織構成

広鉄集団は、上場企業である広深鉄路股份有限公司を傘下に抱えています。広深鉄路は、香港証券取引所（SEHK: 525）、ニューヨーク証券取引所（NYSE: GSH）、上海証券取引所（SSE: 601333）に上場しています。

歴史

広鉄集団は、1951年に設立された広州鉄路局を前身としています。その後、1993年2月8日に現在の会社組織となりました。2007年の中国企業500強ランキングでは111位にランクインしましたが、これは前年よりも22位下落した結果でした。

路線移管

2007年5月には、鉄道部の方針により、広鉄集団が管理していた滬昆線の湖南省内区間（株洲駅 - 醴陵駅間）と、支線の醴茶線が南昌鉄路局に移管されました。

営業路線距離

2007年12月時点での広鉄集団の営業路線距離は4426kmです。

付属会社

広鉄集団は、以下の会社を傘下に置いています。

子会社
羊城鉄路総公司
長沙鉄路総公司
懐化鉄路総公司
海南鉄路総公司
持株会社
広深鉄路股份有限公司
広梅汕鉄路有限責任公司
石長鉄路有限責任公司
三茂鉄路股份有限公司
粤海鉄路有限責任公司

所属機関

広鉄集団には、以下の所属機関があります。

動車段
動車段は、主に高速鉄道（客運専用線）で使用される動車組（新幹線のような車両）の車両基地です。ここでは、大規模かつ広範囲な検査・修繕が行われます。広州動車段は、中国全国に4つある大規模な動車段の一つです。建設中の広州動車段は、広州市番禺区沙湾鎮に位置しており、広州南駅から6kmの距離にあります。
広州動車段
機務段
機務段（機関区）は、機関車の運用、検査、修繕を行う場所です。乗務部門と検修部門に分かれており、乗務部門は機関車の運転・操縦を担当し、検修部門は機関車の日常的な保守を担当します。
現有機務段
広州機務段（広段）
海南機務段（海段）
懐化機務段（懐段）
株洲機務段（株段）
龍川機務段（龍段）
廃止された機務段
長沙機務段（長段）：株洲機務段に併合
郴州機務段（郴段）：株洲機務段に併合
衡陽機務段（衡段）：株洲機務段に併合
岳陽機務段（岳段）：株洲機務段に併合
婁底機務段（婁段）：株洲機務段に併合
益陽機務段（益段）：株洲機務段に併合
三水西機務段（三段）：広州機務段に併合
韶関機務段（韶段）：広州機務段に併合
広深鉄路機輛事業部（深段）：広州機務段に併合
張家界機務段（張段）：懐化機務段に併合
車輛段
広州車輛段（広段）
広鉄広段（牌）
長沙車輛段（沙段）
広鉄沙段（衡）
広鉄沙段（懐）
肇慶車輛段（肇段）
益陽車輛段（益段）
客運段
広州客運段
広九客運段
東莞東客運段
肇慶客運段
長沙客運段
懐化客運段
益陽客運段

評価

広鉄集団は、運賃が高いことで知られており、一部の鉄道ファンからは「搶鉄（強盗鉄道）」や「搶銭鉄路集団（強盗鉄道グループ）」と呼ばれることがあります。また、「サービスを旨とし、旅客を身内のように扱う」というスローガンも皮肉を込めてパロディ化され、インターネット上では「強盗を旨とし、旅客を孫のように扱う」という言葉が広まっています。

外部リンク

広州鉄路（集団）公司（簡体字中国語）

注釈

[出典]

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