滬昆線

滬昆線について

滬昆線は、中国の東海岸に位置する上海市から内陸部の雲南省昆明市までを結ぶ、全長2690kmに及ぶ長大な鉄道路線です。この路線は、中国の鉄道網における重要な東西幹線であり、国家的な鉄道網計画である「八縦八横」の重要な一部を担っています。

路線成立の経緯

滬昆線は、以下の4つの既存路線を統合して誕生しました。

1. 滬杭線（上海～杭州）
2. 浙贛線（杭州～株洲）
3. 湘黔線（株洲～貴陽）
4. 貴昆線（貴陽～昆明）

2006年12月31日にこれらの路線が統合され、現在の滬昆線が完成しました。この統合は、中国国鉄が主要幹線で高速列車の運行を開始した時期と一致しており、路線の効率化と輸送能力の向上が図られました。

路線の特徴

起点と終点: 上海駅を起点とし、昆明駅を終点とする。
総延長: 2690km
電化: ほとんどの区間が複線電化されている。
支線: 上海南線（全長10km）が、上海南駅と本線とを連絡している。

管轄区分

滬昆線は、複数の鉄道局によって管轄されています。

上海市と浙江省内: 上海局
江西省内: 南昌局
湖南省内: 広鉄集団
貴州省内: 成都局
雲南省内: 昆明局

主要駅

滬昆線には、以下の主要駅が含まれます。

上海南/上海 - 松江 - 嘉興 - 海寧 - 筧橋 - 杭州東/杭州 - 蕭山西 - 杭州南 - 義烏 - 金華 - 衢州 - 玉山 - 上饒 - 横峰 - 鷹潭 - 進賢 - 梁家渡 - 潭崗 - 樟樹 - 新余 - 宜春 - 萍郷 - 醴陵 - 株洲 - 湘潭 - 婁底 - 漣源 - 新化 - 漵浦 - 懐化 - 玉屏 - 凱里 - 貴定 - 貴陽 - 安順 - 六枝 - 六盤水 - 宣威 - 曲靖 - 昆明

並行する高速鉄道路線

滬昆線と並行して、滬昆旅客専用線という高速鉄道路線も存在します。これにより、旅客輸送の多様なニーズに対応しています。

接続路線

滬昆線は、多くの主要路線と接続しています。以下はその一部です。

上海駅: 京滬線
杭州駅: 宣杭線
杭州南駅: 蕭甬線
金華駅: 金温線、金千線
上饒駅: 上饒連絡線（峰福線）
横峰駅: 峰福線（元横南線）
鷹潭駅: 鷹廈線、皖贛線
梁家渡駅: 向梁連絡線経由で京九線へ接続
潭崗駅: 向潭連絡線経由で京九線へ接続
醴陵駅: 醴茶線
株洲駅: 京広線
向韶駅: 韶山線
婁底駅: 洛湛線（益永線）
懐化駅: 渝懐線、焦柳線
貴定駅: 黔桂線
貴陽駅: 川黔線
六盤水駅: 内昆線、水紅線
沾益駅: 盤西線
小新街駅: 東川線
* 昆明駅: 成昆線、南昆線

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