中央合同庁舎第4号館

中央合同庁舎第4号館

中央合同庁舎第4号館（ちゅうおうごうどうちょうしゃだいよんごうかん）は、東京都千代田区霞が関三丁目に位置する中央省庁の合同庁舎です。1971年に完成し、官庁街の西南に建つこの庁舎は、鉄筋コンクリート製で、地上12階、地下2階の構造を持っています。建築面積は3581平方メートルに及び、隣接する外務省庁舎や中央合同庁舎第3号館と調和したデザインが特徴です。

歴史と評価

この庁舎は1969年に着工し、2年後に完成しました。その後、1972年には第20回営繕工事設計コンクールで官庁営繕部長賞を受賞するなど、高い評価を得ています。また、現在は屋上に緑化が施され、環境への配慮も行われています。

未来の計画

財務省が主導する有識者会議では、この庁舎と老朽化した財務省庁舎を統合した高層合同庁舎の建設案が提出されました。この計画には、海上保安庁海洋情報部や総務省統計局を含むさまざまな機関を集約する方針が含まれています。2014年には建て替え工事が予定されていましたが、東日本大震災に伴う国民感情や財政事情を考慮し、計画は見送られました。その後、耐震補強のための免震レトロフィット工事が行われることとなりました。

入居機関

中央合同庁舎第4号館には、さまざまな政府機関が入居しています。その中には、内閣府、大臣官房の一部、国際平和協力本部事務局、原子力委員会、内閣法制局などの重要な機関が含まれています。また、総務省や公害等調整委員会、農林水産省、農林水産政策研究所、消費者庁、復興庁、海上保安庁などもこの庁舎に入居しており、行政の中心的な役割を果たしています。特に消費者庁は2016年3月7日に山王パークタワーから移転し、復興庁は翌月の5月2日に三会堂ビルから移転しています。さらに同日、海上保安庁の海洋情報部も国土交通省青海総合庁舎から移転してきたという経緯があります。

関連情報

中央合同庁舎第4号館は、霞が関に位置する他の合同庁舎とともに、日本の行政機関の重要な拠点となっています。関連する建物としては、中央合同庁舎第1号館から第8号館までがあります。また、官庁営繕や国政情報センターが発行する資料もあり、永年の歴史を持つこの施設は、国の政策決定に対する重要な支えとなっています。

このように、中央合同庁舎第4号館は、ただの行政機関の集まりではなく、高度な機能を持つ行政の中枢として、国民に対してさまざまなサービスを提供し続けています。

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