中央野外通信群

中央野外通信群について

中央野外通信群（JGSDF Central Field Signal Group）は、陸上自衛隊システム通信団隷下の部隊で、神奈川県横須賀市の久里浜駐屯地に群本部を置いています。この部隊は、防衛統合デジタル通信網（IDDN）の補完を含む中央通信系（野外区間）の構成、維持、運営を主な任務としています。

部隊概要

群長は1等陸佐が務め、本部、本部付隊、第101搬送通信大隊、そして第301指揮所通信中隊で構成されています。これらの部隊が連携し、陸上自衛隊の通信ネットワークを支えています。

沿革

中央野外通信群は、その歴史の中で数々の変遷を遂げてきました。

第650通信群時代：1952年11月22日に第650通信群として編成され、1954年7月5日に群本部が練馬駐屯地から久里浜駐屯地へ移駐しました。
第1通信群への改称：1954年9月25日、第650通信群は第1通信群へと称号が変更されました。
中央野外通信隊時代：1960年3月25日には、第1通信群が中央野外通信隊へと改称されました。
中央野外通信群への再編：1968年3月1日、中央野外通信隊は中央野外通信群へと再び改称されました。その後、1983年3月24日には、東部方面通信群の一部を母体として、第106通信運用大隊と第304搬送通信中隊が新たに編成されました。
部隊の縮小・改編：2000年3月28日には、第101通信運用大隊が第301通信運用中隊に、第101搬送通信大隊本部管理中隊が本部付隊に縮小改編されました。2018年3月27日には、第301通信運用中隊が第301指揮所通信中隊へと改編され、朝霞駐屯地に移駐しました。
今後の動向：残余の群本部、群本部付隊、第101搬送通信大隊は、女性自衛官教育隊との入れ替わりで、将来的に朝霞駐屯地への移駐が予定されています。

部隊編成

中央野外通信群は以下の部隊で構成されています。

中央野外通信群本部
中央野外通信群本部付隊：「中野通群-本」
第101搬送通信大隊
第101搬送通信大隊本部
第101搬送通信大隊本部付隊：「101搬通-本」
第1重搬送中隊：「101搬通-1」 - 無線搬送装置1号 JMRC-C17/R17などを装備。
第2重搬送中隊：「101搬通-2」 - 無線搬送装置1号 JMRC-C17/R17などを装備。
構成中隊：「101搬通-構」 - 無線搬送端局装置3号 JMRC-C41などを装備。
第301指揮所通信中隊：「301指通」（朝霞駐屯地）

これらの部隊が連携して、通信ネットワークの維持と運営を行っています。

主要装備

中央野外通信群は、以下の装備を使用しています。

89式5.56mm小銃
1/2tトラック / 73式小型トラック
1 1/2tトラック / 73式中型トラック
3 1/2tトラック / 73式大型トラック

また、通信電子器材については、陸上自衛隊の装備品一覧に詳細が記載されています。

過去の隷下部隊

過去には、以下の部隊が隷下部隊として存在していましたが、現在は廃止または改編されています。

第101通信運用大隊：2000年3月28日に第301通信運用中隊に改編。
第101搬送通信大隊本部管理中隊：2000年3月28日に第101搬送通信大隊本部付隊に改編。
第301通信運用中隊：2018年3月27日に第301指揮所通信中隊に改編。

これらの部隊は、時代とともに変化する通信ニーズに対応するため、組織再編が行われてきました。

脚注

防衛省人事発令（https://www.mod.go.jp/j/press/jinji/2014/11/27.html）

関連項目

北部方面システム通信群
東北方面システム通信群
東部方面システム通信群
中部方面システム通信群
西部方面システム通信群
* 野外通信部隊

これらの関連項目と合わせて、中央野外通信群の役割と重要性を理解することができます。

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