中島又五郎

中島又五郎

中島又五郎（なかじま またごろう、1851年（嘉永4年） - 没年不詳）は、明治時代に弁護士、政治家として活動した人物です。福井県（当時は越前国）で生まれ、東京で法律を学び、弁護士として独立しました。その後、政治の世界にも進出し、衆議院議員や東京市会議長などの要職を歴任しました。

生い立ちと弁護士としての活動

中島又五郎は、1851年（嘉永4年）に越前国南条郡武生（現在の福井県越前市）で、福井藩士の次男として生まれました。1871年（明治4年）に上京し、法律を学びました。1877年（明治10年）に代言人試験に合格し、弁護士としての道を歩み始めました。1878年（明治11年）には、京橋区に法律事務所を開設し、数々の事件を担当しました。また、東京代言人組合の副会長や東京弁護士会長も務め、弁護士業界の発展にも貢献しました。

政治家としての活動

中島又五郎は、1882年（明治15年）に自由党に入党し、政治活動を始めました。1883年（明治16年）には、福島事件で検挙された平島松尾の弁護人を務めました。1894年（明治27年）には、第4回衆議院議員総選挙で当選し、衆議院議員に就任しました。しかし、1902年（明治35年）に収賄事件で実刑判決を受け、議員を失職しました。その他、京橋区会議員、同議長、東京市会議員、内務省北海道局長、憲政党幹事嘱託、東京市会副議長、東京農工銀行監査役など、様々な役職を歴任しました。

その他の活動

中島又五郎は、衆議院議員や東京市会議員以外にも、様々な公職を務めました。東京市会議長としては、東京の発展に尽力しました。また、実業界でも活躍し、東京農工銀行の監査役も務めました。このように、中島又五郎は、弁護士、政治家、実業家として、多岐にわたる分野で活躍しました。

晩年

中島又五郎の晩年については、詳しい記録が残っていません。収賄事件で失職した後は、公の場から姿を消したと考えられます。しかし、彼が残した功績は、日本の近代化に大きく貢献したと言えるでしょう。

国政選挙歴

第1回衆議院議員総選挙（福井県第3区、1890年7月、自由党）次点落選
第2回衆議院議員総選挙（東京府第3区、1892年2月、自由党）落選
第3回衆議院議員総選挙（東京府第3区、1894年3月、自由党）次点落選
第4回衆議院議員総選挙（東京府第3区、1894年9月、自由党）当選
* 第5回衆議院議員総選挙（東京府第3区、1898年3月、自由党）次点落選

まとめ

中島又五郎は、明治時代に弁護士、政治家として活躍した人物です。自由党員として政治活動を行い、衆議院議員や東京市会議長などを歴任しました。また、弁護士としても多くの事件を担当し、東京弁護士会長も務めました。晩年は不遇でしたが、彼の業績は日本の近代化に大きく貢献しました。

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