中島孝

中島孝：昭和歌謡を彩った歌手

中島孝（なかじま たかし、1926年10月20日 - ）は、日本の歌手であり、本名は中島義孝です。長崎県長崎市出身。

経歴

終戦翌年の1946年、中島は晴邦劇団にショー・シンガーとして入団し、芸能界でのキャリアをスタートさせました。1950年には芸名を中島孝と改め、ポリドールから『春風道中』で歌手デビュー。当時、人気絶頂だった歌手、上原敏の戦死後、その後継者として大々的に売り出されました。しかし、1952年にポリドールの経営方針が変わり、邦楽レコードの制作が中止されたため、新譜をリリースできなくなり、同社を退社しました。

1954年、ポリドール時代からの旧知の仲であった作曲家、三界稔に誘われ、日本コロムビアに入社。『故郷の国を偲ぶのさ』で再デビューを果たします。同年3月には、東映映画『若者よ!恋をしろ』の同名主題歌が初のヒットとなりました。その後も、徳山璉の『侍ニッポン』や藤山一郎の『白虎隊』を古賀政男がアレンジした『霧の川中島』などのリバイバル曲、松竹映画『破れ太鼓』の同名主題歌などがヒットしました。

また、森繁久彌も歌唱している『銀座の雀』も有名で、中島は織井茂子、川島まり子と3人で歌唱しています（森繁はソロで歌唱）。

2012年には、『若者よ!恋をしろ』がNHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』の中で使用され、再び注目を集めました。

代表曲

ポリドールレコード

春風道中（昭和25年1月） - デビュー曲。青葉笙子も同曲を歌唱。
荒野のセレナーデ（昭和25年7月） - 宮城まり子の『テキサスのやんちゃ娘』がB面。
西部やくざ（昭和25年9月）
アラビヤの恋の唄（昭和26年）

コロムビアレコード

若者よ!恋をしろ（昭和29年7月1日）
そんなに逢いたいなら（昭和29年10月） - 神楽坂はん子と共演。
稗搗恋唄（昭和29年12月） - 神楽坂はん子と共演。
さまを想うて（昭和29年12月） - 神楽坂はん子と共演。
地球はだまって廻ってる（昭和29年12月25日） - 東宝映画「恋化粧」主題歌。
男のまごころ（昭和30年1月）
お役者がらす（昭和30年2月） - 島倉千代子と共演。
侍ニッポン（昭和30年3月1日） - 東映映画「侍ニッポン新納鶴千代」主題歌。
霧の川中島（昭和30年8月15日） - 吟詠舞踊のスタンダード曲『白虎隊』を古賀政男がアレンジ。
銀座の雀（昭和30年9月） - 森繁久彌のオリジナル。
相川音頭（昭和30年12月1日） - 永田とよ子、コロムビア女声合唱団と共演。
黒田節（昭和30年12月1日） - 『相川音頭』B面曲。
人生劇場（昭和31年3月） - 楠木繁夫のカバー。
流す涙は嘘じゃない（昭和31年3月10日） - 日活映画「乙女心の十三夜」主題歌。
大阪音頭（昭和31年4月） - 島倉千代子と共演。
おきあがり人生（昭和31年5月15日）
何年ぶりかでやって来た（昭和31年7月15日）
母恋い三度笠（昭和31年10月）
若者は夢を見る（昭和32年3月） - 織井茂子と共演。
お役者峠（昭和32年4月）
野武士の合唱（昭和32年4月15日）
徳利の別れ（昭和32年11月15日） - 上原敏のカバー。
破れ太鼓（昭和33年7月15日） - 安田祥子、コロムビア男声合唱団、ひばり児童合唱団と共演。

主な映画出演

ムーランルージュの青春（2011年） - ドキュメンタリー映画。

主なテレビ出演

なつかしの歌声（テレビ東京）

外部リンク

中島孝 - 日本コロムビア

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