帯広広尾自動車道

帯広広尾自動車道

帯広広尾自動車道（おびひろひろおじどうしゃどう、英語: OBIHIRO-HIROO EXPWY）は、帯広市を起点とし、広尾町を終点とする、総延長約80kmの高規格幹線道路です。国道236号に指定されており、高速道路ナンバリングでは「E60」が割り振られています。十勝地方の地域振興を担う重要な役割を担っています。

概要

帯広広尾自動車道は、以下の区間から構成されています。

帯広川西道路: 芽室町から帯広市川西町を結ぶ17.0kmの区間。
川西中札内道路: 帯広市川西町から中札内村を結ぶ19.0kmの区間。
中札内大樹道路: 中札内村から大樹町を結ぶ23.2kmの区間。
大樹広尾道路: 大樹町から広尾町を結ぶ区間で、忠類大樹IC～豊似IC間(15.1km)と豊似IC～広尾IC間(12.3km)に分かれています。

これらの区間は、それぞれ規格や設計速度が異なりますが、全体として地域間の連携を強化し、物流の効率化や観光振興に貢献することが期待されています。

歴史

帯広広尾自動車道の建設は、地域住民の長年の願いでした。1985年には「帯広・広尾間高規格幹線道路建設促進期成会」が設立され、早期建設に向けた活動が続けられました。

2003年3月: 帯広JCT - 帯広川西IC間が開通。
2006年3月: 帯広川西IC - 幸福IC間が開通。
2008年11月: 幸福IC - 中札内IC間が開通。
2013年3月: 中札内IC - 更別IC間が開通。
2015年3月: 更別IC - 忠類大樹IC間が開通。
2016年度: 大樹広尾道路（忠類大樹～豊似）が事業化。
2018年度: 大樹広尾道路（忠類大樹～豊似）が工事着手。
2022年度: 大樹広尾道路（豊似～広尾）が事業化。

現在、忠類大樹IC - 広尾IC間の開通が予定されています。しかし、開通時期は未定です。

沿線自治体の意見

帯広広尾自動車道の建設は、常に地域の意見を反映しながら進められてきました。2002年には、忠類村議会が建設中止を求める意見書を可決しましたが、その後、建設推進へと転換しました。この一連の動きは、道路整備における地域合意形成の難しさを示すものとして注目されました。

交通量

道路交通センサスによると、帯広広尾自動車道の交通量は区間によって異なり、今後の交通量の変化が注目されます。

地理

帯広広尾自動車道は、以下の自治体を通過します。

河西郡芽室町
帯広市
河西郡中札内村
河西郡更別村
中川郡幕別町
広尾郡大樹町
* 広尾郡広尾町

道東自動車道と帯広JCTで接続しています。

今後の展望

帯広広尾自動車道は、十勝地方の経済、観光の発展に大きく寄与することが期待されています。全線開通に向けて、今後の事業展開が注目されます。

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