概要
中村駅(なかむらえき)は、
高知県四万十市駅前町に位置する
土佐くろしお鉄道の駅です。駅番号はTK40で、
四万十市の代表駅として機能しています。中村線と宿毛線が乗り入れており、両路線ともに当駅が終点となっています。列車番号は、中村線から当駅を経て宿毛線へと下る方向で扱われます。
全列車が停車する主要駅であり、特急列車は両路線間で
直通運転を行っています。
普通列車は、多くが当駅で運転系統が分断されますが、朝夕には両路線を直通する便も運行されています。
2014年には、駅舎が
ブルネル賞駅舎建築部門の優秀賞を受賞しました。
2024年3月のダイヤ改正で、宿毛駅から高松駅への直通特急「しまんと」が2年ぶりに復活し、利便性が向上しています。また、当駅発の
普通列車は、宿毛方面は23時台までありますが、窪川方面は20時台と早めに終了します。
歴史
1970年(昭和45年)10月1日:国鉄中村線の延伸に伴い開業、当初は終着駅でした。
1973年(
昭和48年)
4月16日:
みどりの窓口の営業を開始しました。
1978年(昭和53年)5月22日:昭和天皇が全国植樹祭のため当駅に下車されました。
1984年(
昭和59年)
2月1日:車扱貨物の取り扱いを廃止しました。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR四国が承継しました。
1988年(
昭和63年)
4月1日:中村線が
土佐くろしお鉄道に転換、同社の営業本部が駅舎内に設置されました。
1997年(平成9年)10月1日:宿毛線開業により中間駅となりました。
2005年(平成17年)
3月2日:土佐くろしお鉄道宿毛駅衝突事故により宿毛線全線が運休しました。
6月13日:当駅と東宿毛駅間で特急列車の運転が再開されました。
2009年(平成21年)
11月7日:駅待合室などの
リノベーション工事に着工しました。
12月19日:ソフトバンクのテレビCMが当駅で撮影・放映されました。
2010年(平成22年)
3月20日:リノベーションが完了、記念式典が開催されました。エレベーターの供用も開始されました。
6月28日:駅構内全域で
公衆無線LANサービスが開始されました。
2014年(平成26年)10月15日:駅舎がブルネル賞駅舎建築部門優秀賞を受賞しました。
2020年(
令和2年)
3月14日:ダイヤ改正により、当駅発の岡山行き直通列車が消滅しました。
2022年(令和4年)3月12日:ダイヤ改正により、高松行き直通列車が一旦消滅しましたが、下り直通は継続されました。
2024年(
令和6年)
3月16日:ダイヤ改正により、宿毛発高松行き直通列車が2年ぶりに復活しました。
7月1日:駅売店が「中村駅珈琲」としてリニューアルオープンしました。
駅構造
地上駅で2面3線のホームを有しています。1番線は駅舎に直結した片面ホーム、2・3番線は島式ホームで
跨線橋で連絡しています。特急列車は主に1番線から発着します。
みどりの窓口が設置されています。
入場は無料ですが、窓口で入場証を受け取る必要があります。
土佐くろしお鉄道の本社所在地であり、運行管理を行う「中村駅制御所」が設置されています。
のりば
詳細なホームの配置は以下の通りです。
1番線:片面ホーム(主に特急列車が使用)
2・3番線:島式ホーム(
普通列車などが使用)
駅舎は、開業当時のものを活かしつつ、大規模な
リノベーションが行われました。
2010年3月に完成し、nextstationsが設計を担当しました。
リノベーションでは、待合室、売店、コンコース、
みどりの窓口、1番線ホーム、トイレなどが改装されました。地元産のヒノキ材を使用し、学習スペースなども設置されました。改札内外の自由な通行が可能になり、
2024年7月には売店が「中村駅珈琲」としてリニューアルされました。
リノベーションは、以下の様な数多くの賞を受賞しています。
社団法人日本サインデザイン協会 第44回SDA賞入選 (2010年)
日本商環境設計家協会 JCD DESIGN AWARD 2010 新人賞 (
2010年)
グッドデザイン賞 特別賞・中小企業庁長官賞 (2010年)
国土交通省 第9回日本鉄道賞 特別表彰 地方
鉄道駅舎
リノベーション賞 (
2010年)
高知県 建築文化賞・審査員特別賞 (2010年)
「公共の色彩賞10選」入選 (
2010年)
日本木材青壮年団体連合会 第14回木材活用コンクール 最優秀賞 林野庁長官賞 (2011年)
社団法人照明学会 照明普及賞 (2011年)
第5回キッズデザイン賞 ユニバーサルセーフティ部門 (2011年)
オランダ The Great Indoors Award 2011 SERVE & FACILITATE部門上位5位以内 (2011年)
ブルネル賞駅舎建築部門優秀賞 (2014年)
中村駅珈琲
2024年7月1日に、駅売店がリニューアルされ、高知市の「tay coffee stand」監修のコーヒースタンド「中村駅珈琲」がオープンしました。これは、利用者のアンケートでカフェの要望が多かったことを受けて実現しました。
駅弁
「こだわりの四万十うなぎ弁当」は、四万十川産のウナギやカワエビを使った駅弁で、「四国の駅弁選手権2013」で金賞を受賞しました。また、駅構内の売店では、手作りのおにぎり弁当など比較的安価な弁当も販売しています。
利用状況
1日の平均乗降人員は以下の通りです。
(具体的な数値は、最新のデータを確認してください)
駅周辺
駅周辺には、以下の施設があります。
高知信用金庫 中村支店
高知銀行 中村支店・佐賀支店
四万十市立中村南小学校
四万十川(駅の西方約1.5km)
太平寺(車で5分)
検車区(駅構内北東寄り、車両整備や夜間滞泊に使用)
国道439号(駅前から南東に進むと
国道56号に接続)
バス路線
高知西南交通の路線バスが発着し、土佐清水・
足摺岬方面、宿毛駅方面、
四万十市内各方面、土佐入野駅方面へ運行しています。また、高速バスも運行しています。
高速バス
夜行の高速バスが運行しています。
一般路線バス
高知西南交通の路線バスが運行しています。
隣の駅
土佐くろしお鉄道
■中村線・宿毛線
特急「しまんと」「あしずり」停車駅
■普通:古津賀駅 (TK39、中村線) - 中村駅 (TK40) - 具同駅 (TK41、宿毛線)
脚注
[参照元:土佐くろしお鉄道公式サイトなど]
関連項目
日本の[[鉄道駅]]一覧
外部リンク
主要駅のご案内 中村駅 - 土佐くろしお鉄道
土佐くろしお鉄道「中村駅
リノベーション」
高知県四万十市(プロジェクト) - ICHIBANSEN/nextstations