中武克雄

中武克雄：競輪選手からボディビルダーへの転身

中武克雄（なかたけ かつお）は、1964年3月28日生まれの元競輪選手、現在はボディビルダーとして知られています。競輪選手時代は日本競輪選手会大阪支部に所属し、関西サイクルスポーツセンターをホームバンクとしていました。競輪学校第57期生であり、弟子には向井円がいます。身長170cm、体重82kg。

生い立ちと自転車競技との出会い

大阪市西成区天下茶屋で生まれた中武は、中学時代に自転車に魅せられ、地元の自転車店「河原サイクル」で指導を受けました。当初は自転車競技で名高い今宮工業高校を志望しましたが、勉強を敬遠し、近所の西成高校に進学。同校に自転車部がなかったため、自ら創設し、国民体育大会スクラッチ（現スプリント）で高校時代に2連覇を達成しました。

オリンピック出場と競輪選手への転身

島野工業（シマノレーシング）入社後も、国民体育大会スプリントで3連覇（高校時代と合わせて5連覇）を達成。1983年のプレオリンピック・スプリントでは3位入賞を果たしました。1984年のロサンゼルスオリンピックでは、東欧諸国のボイコットや、全日本プロ選手権自転車競技大会での活躍からメダル候補と目されましたが、三次予選敗者復活戦で落車し、メダル獲得はなりませんでした。

オリンピック後、中武は島野工業を退社し、坂本勉と共に競輪学校へ入学。1986年に競輪選手としてデビューし、1994年の日本選手権競輪で決勝6着入賞を果たしました。晩年は競走成績不振により代謝制度の対象となり、2022年12月に引退。通算戦績は3295戦327勝（うち優勝25回）でした。

ボディビルダーとしての挑戦

21世紀に入り、競輪の特別競輪への出場が難しくなったことから、中武は競走と並行してボディビルにも取り組み始めました。ボディビルダーとしての実力は高く評価されており、2007年のジャパンオープンボディビル選手権大会で優勝を果たしています。

引退後の活動

引退後、大阪市内でジムを経営し、後進の指導に当たっています。競輪選手としての経験と、ボディビルダーとしての知識を活かし、多方面で活躍しています。

中武克雄は、競輪選手としてのキャリアを終えた後も、ボディビルダーとして新たな道を切り開いています。その挑戦の姿勢は、多くの人々に勇気を与えています。

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