中津都市圏

中津都市圏

中津都市圏は、大分県中津市を中心として、大分県北部から福岡県東部に広がる小都市圏（雇用圏）です。

概要

中津市は、かつての豊前国の城下町として、地域において強い求心力を持っていました。明治時代の廃藩置県により旧豊前国は大分県と福岡県に分断されましたが、その後、「福岡・大分県際間交流」を通して再び一体化を目指す動きが活発になっています。

特に、福岡県側の中津市への愛着は強く、吉富町や上毛町では中津市との越境合併が検討されています。近年、福岡県宮若市や北九州空港のある京都郡苅田町には自動車関連企業が集積しており、中津市にも2004年にダイハツ車体が操業を開始しました。中津市に隣接する豊前市でも、ダイハツ車体の関連企業の進出が進み、福岡県東部との経済的な結びつきがより強固になっています。

豊前市、吉富町、上毛町では、市外局番が中津市と同一であり、上毛町や吉富町では郵便番号の上3桁も中津市と同じ「871」を使用しています。この地域からは多く高校生が中津市内の公立・私立高校に通学しており、上毛町にあった福岡県立築上東高校が2005年に統廃合で閉校したため、中津市の公立高校を受験する中学生がさらに増加しています。

中津市は、下関市、行橋市、直方市と並ぶ北九州都市圏の二次核（主要都市）の一つであり、その都市圏は北九州都市圏の南東部に位置します。また、大分市と北九州市の中間地点に位置することから、北大経済圏（北九州地域と大分県中・北部地域）の要としての役割も期待されています。

定義

一般的な[都市圏]]の定義については、[都市圏を参照してください。

10%都市圏（通勤圏）

中津市を中心とする都市雇用圏（10%通勤圏）の人口は約21万人（2010年国勢調査基準）です。

都市雇用圏（10% 通勤圏）の変遷

10% 通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示されます。

2005年3月1日：中津市が下毛郡の三光村、本耶馬渓町、耶馬溪町、山国町を編入合併しました。
2005年3月31日：（旧）宇佐市、宇佐郡院内町、安心院町が対等合併して（新）宇佐市となりました。
2005年3月31日：（旧）豊後高田市、西国東郡真玉町、香々地町が対等合併して（新）豊後高田市となりました。
2005年10月1日：（旧）杵築市、速見郡山香町、西国東郡大田村が合併して（新）杵築市となりました。
2005年10月11日：築上郡新吉富村と大平村が合併して上毛町となりました。

行政の取り組み

中津市と宇佐市、豊後高田市、豊前市、築上町、上毛町、吉富町はそれぞれ協定を結び、九州周防灘地域定住自立圏を形成しています。

関連項目

関門都市圏
北九州都市圏
北大経済圏
* 日田都市圏

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