中環杯世界囲碁選手権戦

中環杯世界囲碁選手権戦

中環杯世界囲碁選手権戦（CMC Cup World Go Championship）は、2004年から2007年まで台湾で開催されていた囲碁の世界棋戦です。台湾棋院と奧林匹亞體育文教基金會が主催し、中環股份有限公司などが協賛していました。

大会の概要

開催期間: 2004年 - 2007年
主催: 台湾棋院、奧林匹亞體育文教基金會
協賛: 中環股份有限公司、(第1回)美商摩根大通銀行
優勝賞金: 200万台湾元
参加棋士: 台湾、日本、韓国（中国は政治的理由により不参加）

大会の特徴

中環杯は、台湾、日本、韓国のトップ棋士が集い、世界一を争う大会として注目されました。全3回とも韓国棋士が優勝し、特に第3回では李昌鎬九段が優勝し、すべての世界選手権を制覇するグランドスラムを達成したことで、囲碁史にその名を刻んでいます。

第2回からは、1回戦から決勝までを1日おきに行うという、非常にタイトなスケジュールで行われたのも特徴です。

中国はすべての回で、政治的な理由により不参加となっています。

大会方式

出場者: 16名
台湾：6名
日本：4名
韓国：4名
対局方式: トーナメント戦
ルール: 日本ルール
コミ: 6目半
持ち時間:
第1-2回：各3時間、使い切ると60秒の秒読み5回
第3回：各2時間30分、使い切ると60秒の秒読み5回

歴代優勝者

2005年: 朴永訓（韓国）
2006年: 崔哲瀚（韓国）
2007年: 李昌鎬（韓国）

各回詳細

第1回 (2004年)

2004年9月に1、2回戦が行われ、2005年1月に準決勝、決勝が行われました。特別招待選手として、日本の張栩本因坊と、正官庄杯優勝の朴鋕恩が出場。決勝では、朴永訓が王立誠を下し優勝しました。

第2回 (2005年)

2005年8月に台中市で開催。特別招待選手は、前回1、2位の朴永訓と王立誠でした。決勝では、崔哲瀚が李世乭を下し優勝しました。

第3回 (2007年)

2007年8月に台北市の台北101ビルで開催。特別招待選手は、前回1、2位の崔哲瀚と李世乭。前夜祭には陳水扁総統も出席しました。決勝では、李昌鎬が朴正祥を下し優勝しました。


中環杯は短期間で終了したものの、当時のトップ棋士たちの熱戦が繰り広げられ、囲碁ファンにとっては記憶に残る大会となりました。

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