中野 (海老名市)

神奈川県海老名市中野地区の詳細

中野（なかの）は、神奈川県海老名市の南西部に位置する地区です。相模川の左岸に広がり、相模平野のほぼ中央部に位置しています。地区内は、西部には住宅や工場が立ち並び、東部には水田が広がるといった、多様な景観が見られます。

地理

中野地区は、北は社家、北東は中河内、東は本郷、南は門沢橋と隣接し、西側は相模川を挟んで厚木市と接しています。地区は西から東にかけて一丁目から三丁目までが存在し、一部に住居表示未実施地域が残っています。また、永池川が三丁目の南東端を流れ、門沢橋との境界線の一部を形成しています。

歴史

中野の地名の由来は、かつての海老名郷と渋谷下郷の中間に位置していたことによると推測されています。江戸時代には高座郡中野村として成立し、幕末には烏山藩領と旗本の知行地に分かれていました。明治時代に入り、1889年の町村制施行により有馬村の大字となり、その後、海老名町、そして海老名市へと変遷してきました。2011年には西部を除き住居表示が実施され、現在に至ります。

面積と人口

中野地区の面積は以下の通りです。

中野一丁目: 0.28 km²
中野二丁目: 0.36 km²
中野三丁目: 0.79 km²
住居表示未実施地域: 0.37 km²

2023年1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

中野一丁目: 1,201世帯、2,719人
中野二丁目: 1,169世帯、2,889人
中野三丁目: 1,324世帯、3,190人

学区

中野地区の小中学校の学区は以下の通りです（2022年12月時点）。

小学校: 海老名市立有馬小学校
中学校: 海老名市立有馬中学校

経済

2021年の経済センサス調査によると、中野地区には以下の事業所と従業員が存在します。

事業所数: 67
従業員数: 788人

交通

中野地区内にはバス路線は通っていませんが、JR相模線が地区内を通過しています。ただし、駅は設置されていません。最寄りの駅は、社家駅と門沢橋駅です。また、高速道路として首都圏中央連絡自動車道（圏央道）が地区境界を通過しています。主要地方道としては、神奈川県道46号相模原茅ヶ崎線が地区内を南北に走り、旧道と新道に分かれています。

主な施設

中野多目的広場（住居表示未実施）
中野公園（中野一丁目）
盛福寺（中野一丁目）
妙泉寺（中野一丁目）
中野自治会館（中野一丁目）
旭段ボール厚木工場（中野二丁目）
信行寺（中野二丁目）
神奈川西郵便局（中野三丁目）
片葉天神社（中野三丁目）

その他

郵便番号は243-0425で、集配局は綾瀬郵便局です。

中野地区は、歴史と自然が調和した地域であり、住民の生活を支える施設も整っています。


参考文献:
「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典14. 神奈川県』角川書店、1984年。ISBN 4040011406。

外部リンク:
海老名市住居表示新旧対照案内図 中野一丁目-三丁目 (PDF)

もう一度検索