丸の内マイプラザ

丸の内マイプラザは、東京都千代田区丸の内二丁目に位置する複合商業施設とオフィス街区の愛称です。明治安田生命保険グループの明治安田ビルマネジメントによって管理・運営されています。この施設は、その優れたデザインと機能性から、第48回BCS賞を受賞しています。

概要

丸の内マイプラザは、旧明治生命が1934年に建設した重要文化財である明治生命館（旧明治生命本館）の動態保存と、隣接する旧千代田ビルヂング、旧明治生命新館、旧明治生命別館（いずれも三菱地所から所有権移転）の再開発によって誕生しました。明治生命と安田生命が合併し、明治安田生命保険となった2004年には、高層棟である明治安田生命本社ビルが完成しました。この再開発は、東京都の「重要文化財特別型特定街区制度」の適用を受け、基準容積率1,000％に対し、当時日本初となる容積率1,500％を実現しました。

この施設の最大の特徴は、明治生命館の外観を取り込んだアトリウムです。パサージュ（公共通路）を設けたことで、増築部分によって隠されていた明治生命館の東側立面が復元され、四方すべての外観を見ることができるようになりました。外観は、6階までは明治生命館との連続性を意識したデザインで、7階以上はガラスカーテンウォールを採用し、異なる表情を見せています。しかし、東西立面には、明治生命館の西側正面の列柱と同じスパンで御影石を配するなど、全体的な調和も考慮されています。

南北に走るパサージュは、西側の丸の内仲通りから皇居に面する日比谷通りまでを貫き、アトリウムと共に、周辺を歩く人々に開放された公共空間となっています。このような設計が高く評価され、容積率の緩和につながりました。

施設内は、地下2階から3階が商業施設、6階の機械室を境に、7階から14階がテナントオフィス、15階以上が明治安田生命のオフィスとなっています。オフィスロビーは3階に配置され、アトリウム1階から直通エスカレーターでアクセス可能です。また、明治安田生命の顧客専用の入り口は、アトリウムとは別に1階に設けられ、動線が区別されています。

丸の内マイプラザの完成を機に、明治安田生命は本社機能を新宿区西新宿（旧安田生命本社）から当地に移転しました。

街区愛称

この街区の愛称である「丸の内 MY PLAZA」は、利用するすべての人々にとって「私の（MY）広場（PLAZA）」として親しまれ、楽しんで欲しいという願いが込められています。

ギャラリー

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脚注

参考文献

• - 日経アーキテクチュア編『タワーシティ 超高層のあるまち』日経BP、2013年10月。ISBN 978-4822274733。

外部リンク

• - 丸の内MY PLAZA

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