丸の内車掌区

丸の内車掌区について

概要

丸の内車掌区（まるのうちしゃしょうく）は、東京都千代田区にある東京駅構内で東日本旅客鉄道（JR東日本）の首都圏本部に属していた車掌の組織です。初めは京葉線の車掌基地としてスタートしましたが、その後、東京駅における東北新幹線の延長に伴って、上野車掌区から新幹線の乗務員がここに移籍しました。

2021年3月には新幹線の運行が新設された東京新幹線運輸区に移管されたため、その後は京葉線と武蔵野線の乗務に専念していました。しかし、2023年8月にはその在来線行路が京葉運輸区に移行され、結果的に丸の内車掌区は廃止となりました。

車掌の乗務範囲

在来線

• - 京葉線：東京駅から蘇我駅間の各駅停車と快速
• - 武蔵野線直通：東京駅・海浜幕張駅・南船橋駅から西船橋駅、府中本町駅間

新幹線

丸の内車掌区が新幹線を担当していたのは2021年3月までのことで、以下の路線が含まれていました。

• - 東北新幹線

- はやぶさ：東京駅 - 新青森駅間
- はやて：東京駅 - 新青森駅間
- こまち：東京駅 - 盛岡駅間
- Maxやまびこ・やまびこ：東京駅 - 盛岡駅間
- Maxなすの・なすの：東京駅 - 郡山駅間
- つばさ：東京駅 - 山形駅間

• - 上越新幹線

- Maxとき・とき：東京駅 - 新潟駅間
- Maxたにがわ・たにがわ：東京駅 - 越後湯沢駅間

• - 北陸新幹線

- あさま：東京駅 - 長野駅間

沿革

丸の内車掌区は1990年3月10日に京葉線担当の乗務区所として設立され、その後の1992年7月1日には東北、上越新幹線の東京開業により、上野車掌区から新幹線の乗務路線と要員が移管されました。

2021年3月13日には新たに設立された東京新幹線運輸区に新幹線の業務が移転し、残った在来線の行路は継続されました。次に、2023年8月27日には京葉運輸区が開設され、その際に在来線の行路も移管されたため、丸の内車掌区は廃止されました。

このように、丸の内車掌区は多くの変遷を経て、約30年の歴史に幕を下ろしました。現在は運輸の効率性向上を目的として、新たな運輸区が設立されている中で、その役割を果たしていたことからも、その存在意義は決して小さなものではありませんでした。

もう一度検索