丸山 (札幌市)

丸山は、北海道札幌市手稲区に位置する標高141メートルの山です。山名は、その外観が丸いことに由来します。しかし、完全に円形というわけではなく、三樽別川と富丘川に挟まれた楕円形をしています。

登山道は整備されていませんが、かつては地域住民に親しまれたスキー場として利用されていました。1951年（昭和26年）頃には、中学生の勤労奉仕によって「町民スキー場」が造られ、20メートル級のジャンプ台も設けられるほどでした。

その後、1962年（昭和37年）には、陸上自衛隊員延べ400名の手によって、さらに本格的な30メートル級のジャンプ台が建設されました。これにより、丸山は地域におけるスキーの拠点としての役割を担うことになりました。

しかし、スキー場を横切る形で札樽自動車道が建設されることになり、スキー場は閉鎖され、ジャンプ台も姿を消すこととなりました。現在では、スキー場の面影はほとんど残っていませんが、その歴史は地域の記憶に刻まれています。

参考文献
『札幌地名考』さっぽろ文庫1
『札幌の山々』さっぽろ文庫48

外部リンク
* 手稲区史跡ガイドホームページ「スキー山とジャンプ台」)

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