久佐奈岐神社

久佐奈岐神社について

久佐奈岐神社（くさなぎじんじゃ）は、静岡県静岡市清水区山切に位置する神社です。この神社は、式内社であり、旧社格は郷社です。創建年代は不明ですが、社伝によれば、日本武尊が東征の際にこの地に本宮を設け、後に吉備武彦が社殿を築いて日本武尊を祀ったのが始まりとされています。かつては、日本武尊の東征に随行した人々を祀っていたため、「九万八千社」とも呼ばれ、祭祀の際には多くの幣帛が奉納されたと伝えられています。

歴史

文献に登場する最も古い記録としては、『駿河国風土記』に成務天皇元年（133年）に官幣を奉ったという記述があります。また、『異本類聚六国史』には、貞観元年（859年）に従二位の神階が授けられたと記されています。

『延喜式神名帳』には「駿河国廬原郡 久佐奈岐神社」として記載されており、小社に列しています。同じく式内社の草薙神社（現 清水区草薙）も日本武尊を祀る神社であるため、区別するために江戸時代までは「東久佐奈岐神社」と呼ばれていました。明治6年に郷社に列せられ、元の久佐奈岐神社の社名に戻りました。

祭神

久佐奈岐神社の主な祭神は以下の通りです。

日本武尊（やまとたけるのみこと）：主祭神
弟橘姫命（おとたちばなひめのみこと）
吉備武彦命（きびのたけひこのみこと）
大伴武日連命（おおとものたけひむらじのみこと）
膳夫七掬胸脛命（かしわでななつかむなはぎのみこと）
稚武彦命（わかたけひこのみこと）
御鉏友耳武彦命（みすきともみみのたけひこのみこと）

境内社

境内には、以下の摂末社が鎮座しています。

津島神社
天満宮
白髭神社
稲生神社
事比羅神社

所在地

静岡県静岡市清水区山切101

周辺施設

近隣には、清水ナショナルトレーニングセンターがあります。

関連項目

三池平古墳
砥鹿神社
豐由氣神社

参考文献

「久佐奈岐神社」『庵原郡庵原村誌』大正2年

外部リンク

* 久佐奈岐神社（静岡県神社庁）


久佐奈岐神社は、歴史と文化が深く根付いた神社であり、地域の人々に大切にされています。その歴史と祭神、そして周辺の文化遺産を訪れることで、日本の歴史と文化に触れることができるでしょう。

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