久我三休

久我三休（こが さんきゅう）

久我三休は、戦国時代から安土桃山時代にかけての人物で、公家である久我家の出身です。

生い立ちと出家

久我家の系譜によれば、三休の母は武田元光の娘とされています。しかし、元光の娘は1553年（天文22年）に亡くなっていることが記録されており、三休の誕生はそれ以前であると考えられます。父の久我晴通は、足利義輝・義昭の使者として大友氏のもとへ三度派遣されており、大友氏との関係が深かったことが伺えます。

はじめ、三休は本圀寺にて出家し、日勝と名乗りました。しかし、後に大友義鎮（宗麟）に招かれて豊後国へ下向し、還俗して三休と改名しました。

還俗後

還俗後の三休は、再び京都へ戻り、山城国一尾庄などで隠居生活を送りました。1587年（天正15年）に亡くなっています。

子孫

三休は大友義鎮の娘であるテクラとの間に、一尾通春をもうけました。通春は後に、父三休が隠棲した土地の名にちなんで一尾氏と改め、江戸幕府に出仕しました。通春の子である通尚（伊織）は、茶人として名を馳せました。

久我三休の系譜

父：久我晴通（1519年 - 1575年）
母：武田元光の娘（? - 1553年）
妻：テクラ（大友義鎮の次女）
子：一尾通春
生母不明の子女：女子2名

参考文献

『系図纂要』第9冊 上（名著出版、1991年）
『寛政重修諸家譜』第3輯（国民図書、1923年）
『日本歴史地名大系』45巻（平凡社、1995年）

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