九条満家

九条 満家について

九条満家（くじょう みついえ）は、室町時代前期に活躍した著名な公卿で、当時の政治において大きな役割を担っていました。彼は関白・九条経教の三男として生まれ、九条家の12代当主となる人物です。彼の官位は従一位・関白、左大臣にまで昇進し、家名を広めるために多くの努力をしました。

幼少期と元服

九条満家の人生は、1404年12月に元服したことから始まります。彼は九条家の中で初めて足利将軍家からの偏諱を受けた人物であり、これは彼の地位の高さを示しています。将軍・足利義満から「満」という字を与えられ、満教（みつのり）と名乗っていました。その後、彼は満輔（みつすけ）そして満家と名前を変えていきます。

家族との関係

彼は異母兄である忠基が歳の離れた人物であったため、跡継ぎがいない状況を受けて養子となり、九条家の当主になります。公卿としての地位を確立するため、家族との関係も重要な要素となっていました。彼は、父・経教や養父・忠基といった先代の影響を受けながら成長していったのです。

政治活動と昇進

応永13年（1406年）にはわずか13歳という若さで従三位に叙せられ、その後も順調に昇進していきます。応永21年（1414年）には右大臣、さらに応永25年（1418年）には25歳にして関白・左大臣に任ぜられることになります。この昇進は、前関白一条経嗣の死によるものでしたが、満家は本来の継承権を持ちながらも、九条流の東福寺などの寺院を継ぐことができなかったため、不仲が続くことになりました。

出家と死去

応永26年（1419年）には従一位へと昇叙されますが、同年には左大臣を辞任し、その後も政治の中心から少しずつ離れていくことになります。そして、文安5年（1448年）に出家し、文安6年（1449年）に56歳という短い生涯を閉じました。彼の死後、九条家の家督は加々丸（彼の嫡男）が継承することとなりますが、彼は生来病弱であり、結局満家の孫である成家がその家督を引き継ぐことになります。

系譜

九条満家の家族構成は、父である九条経教（1331-1400）やその養父の忠基（1345-1398）を通じて、彼の血筋を形成していました。妻は唐橋在豊の娘であり、息子には九条政基（1445-1516）がいます。また、生母が不明な子供も複数あり、その中には加々丸や尋実などが含まれています。彼の子孫たちは歴史の中で様々な役割を果たし、九条家の名を引き継いでいきました。

参考文献

九条満家についての詳細な情報は、以下の文献を参照してください。

• - 小和田哲男監修『日本史諸家系図人名辞典』 講談社、2003年。
• - 近藤敏喬 編『宮廷公家系図集覧』東京堂出版、1994年。
• - 安田元久 編『鎌倉・室町人名事典』（コンパクト）新人物往来社、1990年。

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