乾善彦

乾善彦

乾善彦（いぬい よしひこ、1956年 - ）は、日本語学の研究者であり、現在は関西大学の教授として教鞭を執っています。彼の専門は、日本語史の中でも特に漢字による日本語書記の歴史に焦点を当てた研究です。

経歴

乾善彦は奈良県北葛城郡に生まれました。1979年に大阪市立大学文学部国文中文学科国語国文学専攻を卒業後、1987年に同大学大学院文学研究科博士課程を単位取得退学しました。その後、帝塚山学院大学専任講師、同大学助教授、大阪女子大学教授を経て、現在は関西大学教授として活躍しています。

2003年には、『漢字による日本語書記の史的研究』で博士（文学）を取得。同年、同書は第21回上代文学会賞を受賞し、その研究成果が高く評価されました。

研究内容

乾善彦の研究は、漢字が日本語の表記体系にどのように取り入れられ、それが日本語の文体にどのような影響を与えたのかを解明することにあります。彼の研究は、日本語の歴史的な変遷を理解する上で重要な貢献をしています。

著書

『世話早学文　影印と翻刻』（和泉書院・2001年）
『漢字による日本語書記の史的研究』（塙書房・2003年）
『『新撰万葉集』諸本と研究』（浅見徹、谷本玲大と共著、和泉書院・2003年）
『堺学から堺・南大阪地域学へ　地域学の方法と堺・南大阪地域学』（大阪公立大学共同出版会・2006年）
『日本語史のインタフェース』（金水敏、渋谷勝己と共著、岩波書店・2008年）
『日本語書記用文体の成立基盤　表記体から文体へ』（塙書房・2017年）

これらの著書を通じて、乾善彦は日本語史研究に多大な貢献をしており、その研究成果は学術界で広く参照されています。

外部リンク

乾善彦 - researchmap
乾善彦 - J-GLOBAL
乾善彦 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
研究者総覧 - 関西大学

参考文献

『漢字による日本語書記の史的研究』の著者略歴
[関西大学]]学術情報システム ([http://gakujo.kansai-u.ac.jp/profile/ja/0023dfe09v1dar3bQda01a69aY.html)
* 上代文学会賞 (http://jodaibungakukai.org/10_prize.html)

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