亀山インターチェンジ

亀山インターチェンジ

亀山インターチェンジ（かめやまインターチェンジ）は、三重県亀山市に位置するインターチェンジです。東名阪自動車道と国道1号に接続し、名阪国道とのジャンクションとしての機能も兼ね備えています。

概要

亀山インターチェンジは、東名阪自動車道名古屋方面への入口と名古屋方面からの出口のみが利用可能なハーフインターチェンジです。東名阪自動車道から降りて料金所を通過すると（通過せずに直進すると伊勢自動車道に入ります）、国道1号と名阪国道の分岐点があります。左に進むと国道1号、直進すると名阪国道へ向かうルートになります。名阪国道から東名阪自動車道へ向かう場合は、国道1号と東名阪自動車道への分岐を経て名古屋方面へ進みます。

東名阪自動車道へのランプウェイと一般道路との接続部は、名阪国道の開通に伴い整備された変則的なクローバー型をしています。ここでは、（東）国道1号・名古屋市方面、（西）国道1号・大阪市方面、（北）東名阪自動車道・名古屋西JCT方面、（南）名阪国道・天理IC方面へと分岐します。

2005年3月13日の「亀山直結線」の開通により、東名阪道の鈴鹿本線料金所が廃止され、代替として当ICに料金所が設置されました。同時に、伊勢道の関本線料金所も廃止されましたが、一部の施設は伊勢道の伊勢関ICに転用されています。

亀山インターチェンジの西側には、国道1号（関バイパス）・名古屋方面と名阪国道・天理IC方面が直結するランプが設置されており、インターチェンジの混雑緩和に貢献しています。

歴史

名阪国道の建設計画におけるルート選定では、起点をどこに置くかが大きな課題でした。当初は国道25号の事実上の起点である関町新所（国道1号と国道25号の分岐点付近）が想定されていましたが、名阪国道の位置付けはあくまでも名古屋までの国道1号とは別の新設道路としての延長を目的としているため、起点の選定にはその点が考慮されました。また、道路は1000日の行程で暫定区間を完成させるという厳命が下されていたため、工期延長は許されず、限られた期間内で準高速道路的な道路を確実な工法で施工する必要がありました。さらに、高速自動車国道とは異なり公共道路であるため、低コストでの施工が求められ、これらの条件を満たす場所が模索されました。

これらの条件を考慮した結果、亀山市と関町（現・亀山市）の境界近く、鈴鹿川が蛇行する地点の国道1号と国鉄関西本線の間に小山を挟んだ山林地帯が選ばれました。この地形を利用してクローバー型のランプウェイを造成できること、および国道1号との交差が容易であることが決め手となり、亀山市大岡寺町付近が選定されました。

名阪国道の暫定開通区間（亀山 - 上野）では、亀山、伊賀、上野の3か所に主要インターチェンジを配置し、その間に小規模なICを2 - 3kmおきに設置することとし、道路全体で19か所のICが計画されました。中でも国道1号と直接接続し、名阪国道の起点でもある亀山ICは最重要インターチェンジと位置付けられました。名阪国道は高速型の自動車専用道路ですが、無料であるため料金所を必要とせず、インターチェンジの構造も比較的簡素なダイヤモンド型が原則でした。しかし、亀山、伊賀、上野の3ICは特別扱いとされ、交通容量に優れた構造が採用されました。亀山ICの場合、将来の東名阪自動車道の名古屋方面への直通と国道1号との連絡、および近接する関ICとの関連も考慮し、6方向ランプウェイを有するクローバー型が計画されましたが、東名阪自動車道接続までは暫定的な形式で供用されました。ランプウェイの設計速度は50km/h、縦断勾配は凍結を考慮して6%、幅員は駐車車線を考慮するなど、他のICとは異なる特別な扱いとなっています。

1970年に東名阪道路（現・東名阪自動車道）が開通すると、亀山ICは3路線を接続するインターチェンジとなりました。その5年後には伊勢自動車道が隣接する関JCTで接続したため、亀山ICは名古屋方面と津方面を接続する中継地点としての役割も持つことになりました。しかし、東名阪自動車道と伊勢自動車道の接続において、鈴鹿料金所と関料金所での2回の停止が必要となり、ETCがない時代には料金所で大渋滞が発生するなど問題がありました。この問題を解決するため、東名阪自動車道と伊勢自動車道間約1.9kmを直接接続する亀山直結線が計画され、2005年3月13日に開通しました。なお、廃止された鈴鹿本線料金所は施設撤去までの約10日間、ブースは通過扱いとされました。

2007年から2008年にかけて、名阪国道・大阪方面と国道1号亀山バイパス・四日市方面を関バイパスを通じて直結させるランプが新設されました。ただし、案内上は亀山ICとは別の出入口として扱われています。

2019年には合流と分流が連続する区間の安全性を高めるため、Fランプ（国道1号・名古屋市方面から東名阪道・名古屋西JCT方面へ接続するランプ）の線形が変更され、ランプと本線が合流する箇所が名阪国道・天理IC寄りに移設されました。

年表

1965年12月16日：開設。
1970年4月17日：東名阪道路（現・東名阪自動車道）と接続。
2005年3月13日：東名阪自動車道の亀山直結線の運用開始に伴い、名古屋方面の乗降車向けの料金所を開設。
2007年8月23日：名阪国道から関バイパスへの流出ランプを新設。
2008年3月23日：関バイパスから名阪国道への流入ランプを新設。
2019年11月27日：国道1号現道から名古屋方面への流入ランプを改良。

周辺

亀山城跡・亀山公園
シャープ亀山工場
道の駅関宿

料金所

レーン運用は、時間帯やメンテナンスなどの事情によって変更される場合があります。

ブース数：11
入口
ブース数：4
ETC専用：2
一般：2
出口
ブース数：7
ETC専用：2
一般：2
休止中：3

接続する道路

直接接続
国道1号（国道25号重複）
隣
E23 東名阪自動車道
(32-1) 亀山JCT - (32-2) 亀山PA/スマートIC - (33) 亀山IC - (34) 伊勢関IC/関JCT
E25 名阪国道
(1) 亀山IC - (34) 関JCT/伊勢関IC - (2) 関IC

もう一度検索