二子沢川の詳細
二子沢川(ふたごさわがわ)は、
新潟県南魚沼市を流れる全長約500mの一級河川です。
信濃川水系に属する登川の支流であり、その源流は巻機山、米子頭山、
割引岳、天狗岩といった山々に端を発しています。これらの山々から流れ出る米子沢、割引沢、ヌクビ沢が中流部で合流し、二子沢川を形成しています。
地理的特徴
二子沢川は、山間部を流れる急峻な河川であり、土石流の危険性が高いことで知られています。過去には、2011年の新潟・福島豪雨をはじめ、土石流による被害が発生しています。河川の侵食幅・侵食深は最大で3.9
メートルに達することもあり、地形的な要因から災害リスクが高い地域です。また、下流部にはかつて
東北電力登川発電所の取水口が存在していました。
主な災害
2011年
7月30日には、新潟・福島豪雨により、二子沢川流域でも大きな被害が発生しました。この豪雨により、土石流や河川の氾濫が発生し、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。
砂防堰堤
二子沢川流域では、土砂災害を防ぐために多数の砂防堰堤が建設されています。以下に、各沢に設置されている主な砂防堰堤をまとめました。
二子沢
二子沢第1号砂防堰堤(1974年竣工)
二子沢第3号砂防堰堤(
1977年竣工)
二子沢第5号砂防堰堤(1980年竣工)
二子沢第2号砂防堰堤(
1984年竣工)
二子沢第4号砂防堰堤(1987年竣工)
米子沢
米子沢第1号砂防堰堤(
1991年竣工)
米子沢第3号砂防堰堤(1990年竣工)
米子沢第2号砂防堰堤(
1991年竣工)
米子沢第4号砂防堰堤(1992年竣工)
米子沢第5号砂防堰堤(
1993年竣工)
米子沢第7号砂防堰堤(1996年竣工)
米子沢第6号砂防堰堤(
1994年竣工)
米子沢第8号砂防堰堤(1998年竣工)
米子沢第9号砂防堰堤(
2001年竣工)
米子沢第10号砂防堰堤(2000年竣工)
深沢
深沢第1号砂防堰堤(
1991年竣工)
深沢第2号砂防堰堤(1995年竣工)
深沢第3号砂防堰堤(
1999年竣工)
深沢床固工群(2013年竣工)
巻機
巻磯砂防堰堤(
1972年竣工)
これらの砂防堰堤は、土石流の発生を抑制し、下流への土砂流出を防ぐ重要な役割を担っています。
流域自治体
二子沢川の流域は、
新潟県南魚沼市に属しています。
並行する交通
二子沢川沿いには、
国道291号が並行して走っています。
関連情報
周辺の山々: 天狗岩、割引岳、巻機山、米子頭山、威守松山
峠と河川: 清水峠、登川、西谷後川
外部リンク
*
南魚沼市土砂災害ハザードマップ清水・滝谷地区
二子沢川は、その地理的な特性から土砂災害のリスクが高い河川ですが、砂防堰堤の設置などの対策が進められています。地域住民の安全を守るため、継続的な監視と対策が求められます。