二条厚基

二条厚基は、1883年（明治16年）に公爵・二条基弘の次男として生まれ、1927年（昭和2年）に44歳で亡くなった日本の政治家、華族です。彼は日本の歴史において、貴族院公爵議員としての役割を果たしました。

生い立ちと教育

二条厚基は、華族という恵まれた環境に生まれ育ち、学習院高等科を経て東京帝国大学で学びました。当時のエリート教育を受け、社会に貢献するための知識と教養を身につけました。

貴族院議員としての活動

1920年（大正9年）には、父の隠居に伴い公爵を襲爵し、貴族院公爵議員に就任しました。当初は無所属でしたが、1922年（大正11年）に研究会に所属し、政治活動に積極的に関与しました。貴族院議員として、彼は社会の様々な問題に取り組み、政策の形成に貢献しました。

その他の活動

政治活動以外にも、1917年（大正6年）以降、神奈川県嘱託、平和記念東京博覧会審査官、歌御会始読師控など、様々な公職を歴任しました。これらの活動を通して、彼は社会の発展に貢献するとともに、多岐にわたる分野でその才能を発揮しました。

死去とその後

1927年（昭和2年）9月11日、議員在職中に死去しました。彼には実子がいなかったため、相続争いが起こりましたが、最終的には二条正麿の三男である二条弼基が養子となり、家督を継承しました。彼の墓は、京都市右京区にある二尊院にあります。

栄典

二条厚基は、その功績により、勲章を授与されました。没後には勲四等瑞宝章が贈られました。また、位階としては、1907年（明治40年）に正五位、1913年（大正2年）に従四位、1926年（大正15年）に従三位を授与され、没後には正三位が贈られました。

親族

二条厚基の母は、前田斉泰の三女である二条洽子です。妻は島津長丸・治子夫妻の二女である二条泰子でしたが、後に離縁しました。養子には、二条正麿の三男である二条弼基を迎えました。

二条厚基は、華族の一員として、また政治家として、日本の近代化に貢献しました。彼の業績は、日本の歴史に深く刻まれています。

参考資料

霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』下巻、霞会館、1996年
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年
* 人事興信所編『人事興信録』第7版、1925年

もう一度検索