二水駅

二水駅（にすいえき）は、台湾彰化県二水郷に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）の駅です。この駅は、台湾西海岸を南北に結ぶ主要幹線である縦貫線と、内陸部へと延びる集集線の分岐点となっており、地域の交通の要衝としての役割を担っています。駅には、区間車、区間快車といった普通列車に加え、一部の莒光号、自強号といった優等列車も停車し、利用者の多様なニーズに対応しています。

歴史

二水駅は、1905年1月15日に二八水駅（にはっすいえき）として開業しました。その後、1920年10月1日に現在の二水駅へと改称されています。開業当初は、地域輸送を担う役割が主でしたが、1911年には中央製糖株式会社（後の明治製糖）が南投～二八水（現在の二水）間に路線を開通させたことで、砂糖輸送の拠点としての役割も担うことになりました。さらに、1922年には台湾電力株式会社が外車埕線を開業し、1927年にはこの路線が台湾総督府に買い取られ、集集線として旅客営業を開始しました。

1933年には、明治製糖の名間～二水間が官営鉄道集集線と平行することから、二水駅と鼻子頭駅間が一時的に営業を休止しましたが、戦後、集集線は中華民国台湾鉄路管理局、明治製糖線は台糖所管の南北平行予備線として一時期復活しました。1951年には台糖渓州糖廠二林線と南投糖廠中濁線の連絡線が開業し、南北平行予備線の一部を構成しましたが、1959年の八七水災で台糖中濁線が被災し、その後中濁線は廃止されています。

近年では、二水駅の歴史的な価値が見直され、2018年9月20日には、日本統治時代の木造駅長宿舎が彰化県の歴史建築に登録され、2020年2月5日には駅舎自体が県定古蹟に登録されました。

駅構造

二水駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面4線の地上駅です。複数の線路を持つため、列車の行き違いや待避が可能で、円滑な列車運行を支えています。

利用状況

二水駅は、地域住民の足として重要な役割を担っており、年間を通して多くの利用客があります。具体的な年別の利用客数推移は、別途資料を参照する必要があります。

駅周辺

二水駅周辺には、二水老火車陳列場という蒸気機関車の保存展示施設があります。ここでは、台鉄CT278号と台糖345号という貴重な蒸気機関車が展示されており、鉄道ファンにとっては見逃せないスポットとなっています。

隣の駅

二水駅の隣駅は以下の通りです。

縦貫線
田中駅 - 二水駅 - 林内駅
集集線
(田中駅 - 縦貫線直通 - ) 二水駅 - 源泉駅

設計者

二水駅の駅舎は、宇敷赳夫という建築家によって設計されました。

外部リンク

台湾鉄路管理局公式サイト
駅と周辺情報>二水 （中国語）
駅と周辺情報>二水 （日本語）
駅と周辺情報>二水 （英語）
駅と周辺情報>二水 （朝鮮語）
（旧）二水車站 - ウェイバックマシン （繁体字中国語）
* （旧）Ershuei Station - ウェイバックマシン （英語）

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