五色温泉 (北海道)

五色温泉について

五色温泉（ごしきおんせん）は、北海道の蘭越町とニセコ町にまたがる温泉地で、ニセコ温泉郷の一部として知られています。この温泉は、ニセコアンヌプリやイワオヌプリを目の前に望む美しいロケーションに位置し、その景観は訪れる人々の心を癒やします。

由来と泉質

五色温泉という名称は、泉質が５種類にわたることや、硫黄の成分が湯の色に影響を及ぼし、日によって湯の色が変わることから名付けられました。温泉の水は無色透明で、なめらかな肌触りを持ち、心地よい酸味と独特の硫化水素の香りがあります。泉質は、酸性で含硫黄の成分が豊富で、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムが含まれており、硫酸塩および塩化物泉に分類されます。源泉温度は76.1℃、pHは2.6ですが、別館の浴場ではpH2.4の泉が楽しめます。

効能

五色温泉は、神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩などの疼痛緩和に効果を示すほか、疲労回復や慢性消化器病、冷え性、皮膚病、更には切り傷ややけど、高血圧症や動脈硬化症などにも効能があると言われています。これらの効能から、療養目的で訪れる人々も多く、特にスキーや登山を楽しむ人たちにとっても利用される温泉です。

宿泊施設

五色温泉には主に「ニセコ五色温泉旅館」という宿泊施設があり、内湯と露天風呂を備えています。宿泊者は自由に各建物にある浴場に入浴が可能で、必要に応じて他の建物の浴場も利用できます。ただし、別館は時期によっては利用できない場合もあります。また、昔からある「ニセコ 山の家」については、現在宿泊業を休止しており、実質的には「ニセコ五色温泉旅館」が唯一の宿泊施設となっています。日帰り入浴については、本館の浴場が利用可能で、静かな環境で温泉を楽しむことができます。

アクセスと周辺情報

五色温泉へのアクセスは、函館本線のニセコ駅からニセコバスを利用しておおよそ1時間16分で到着します。冬季は悪天候などによる道路封鎖が発生することがあるため、訪れる際は十分な注意が必要です。周辺環境は自然豊かで、観光やアウトドアアクティビティにも適した場所となっています。特にニセコの山々は四季折々の美しい風景を提供してくれるため、訪れる価値が大いにあります。

歴史

五色温泉の歴史は古く、1930年に「ニセコ五色温泉旅館」が開業しました。その後、1958年には厚生省により国民保養温泉地として指定され、現在に至るまで多くの人々に親しまれています。元々「ニセコ 山の家」は国鉄の施設でしたが、現在は民間の旅行者にも利用されるようになりました。五色温泉は、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。

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