京急ファインテック

株式会社京急ファインテックは、京浜急行電鉄（京急）グループの現業子会社として、鉄道車両と自動車の整備・改修を中核事業として展開しています。

概要

同社は、鉄道車両の整備・改造に加え、車椅子用スロープ「ラクープ」などの福祉機器や、トレース用ELライト「らんぷシート」といったユニークな製品も開発・提供しています。また、環境マネジメントの国際規格であるISO 14001を取得しており、環境保全にも積極的に取り組んでいます。

沿革

京急ファインテックの歴史は、複数の会社の合併・再編を経て現在に至ります。

京急整備
1943年（昭和18年）7月5日：湘南自動車工業株式会社として設立。
1954年（昭和29年）：中央交通工業株式会社に商号変更。
1964年（昭和39年）：京急整備株式会社に商号変更。

京浜自動車工業
1948年（昭和23年）10月2日：京浜自動車工業株式会社設立。（資本金：300千円）
本社：東京都港区芝高輪南町17番地
久木工場：横須賀市逗子382番地（1949年1月から貸借、1952年金沢区に移転）
1967年（昭和42年）2月：京急整備株式会社を合併し、京急自動車工業株式会社に商号変更。
1978年（昭和53年）11月：京急車輌工業株式会社に商号変更。
2001年（平成13年）4月1日：株式会社京急ファインテックに商号変更。
2019年（令和元年）9月4日：本店を東京都港区高輪二丁目21番28号から、金沢事業所のある横浜市金沢区六浦東二丁目1番1号に移転。

事業所

金沢事業所

金沢事業所には交通技術部が置かれており、京急グループのバス（京浜急行バスなど）を中心に、車両の整備点検や改造、車体更新などを行っています。また、時刻表や駅名標など、鉄道サインの製作も手がけています。

久里浜事業所

久里浜事業所には鉄道車両部が置かれています。この事業所は、もともと1963年に開設された京浜急行電鉄久里浜工場でしたが、京急本社の方針により、2001年から京急ファインテックが管理運営を行うことになりました。ここでは、京急で廃車となった車両の他社への売却整備も行われています。また、京急の車両だけでなく、東京都交通局（都営地下鉄浅草線）、横浜シーサイドライン、湘南モノレールなど、他の鉄道事業者の車両整備も数多く受託しています。

関連項目

京急グループの現業子会社として、以下の企業が挙げられます。

京急ステーションサービス（駅業務の受託）
京急電機（電力設備の保守・工事）
京急建設（線路設備の保守・工事）

外部リンク

京急ファインテック公式サイト

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