京王バス高尾営業所

京王バス高尾営業所は、東京都八王子市寺田町に位置する京王バスの営業所です。2019年 10月1日に南大沢営業所の寺田支所から昇格し、営業所となりました。社内識別記号は、寺田支所時代から引き続き「T」を使用しています。

概要

京王電鉄バス八王子営業所や京王バス南・南大沢営業所から路線移管を受け、八王子市南部を中心に路線を担当しています。コミュニティバスの受託運行はありませんが、2020年からはめじろ台駅とゆりのき台を結ぶミニバス「nearくる」を運行しています。2022年現在、南大沢営業所との共同運行路線はありません。
最寄りのバス停留所は、大規模団地「グリーンヒル寺田」内にある「寺田東」です。

沿革

1948年：京王帝都電鉄（現・京王電鉄）が会社設立。直営バス営業所の一つとして八王子営業所が開設。
1977年：京王帝都電鉄八王子営業所高尾車庫を開設（現在の場所とは異なる）。高尾営業所の前身。
1981年 11月4日：高尾車庫を閉鎖し、八王子営業所寺田車庫として現在地に移転。
1992年 3月25日：八王子営業所南大沢支所（後の南大沢京王バス、現在の京王バス南・南大沢営業所）が開設。
2014年4月14日：京王バス南・南大沢営業所寺田支所が設立。京王電鉄バス八王子営業所寺田車庫を京王バス南へ移管。同時に、八王子営業所と南大沢営業所から一部路線が移管。
2019年 10月1日：高尾営業所に改称し、南大沢営業所の支所から独立して営業所へ昇格。
2020年2月22日：ミニバス「nearくる」の運行を開始。
2020年 4月1日：京王電鉄バスからの委託路線だった八04・八06系統、高23・高28系統が京王バス南へ移管。
2020年 10月1日：京王バス南・京王バス東・京王バス中央が合併し、京王バス（2代目）が発足。高尾営業所は京王バス高尾営業所となる。
2021年4月5日：八王子営業所とともに、京王バス初の連節バス運行開始。館ヶ丘線に「準急」を設定。

現行路線

高尾営業所では、以下の路線を運行しています。

館ヶ丘線

京王[[八王子駅]]や高尾駅南口から、館ヶ丘団地方面へ向かう路線群です。穎明館中学・高等学校への通学輸送も担っています。

八04: 京王[[八王子駅]] - 八王子駅北口 - 西八王子駅入口 - 高尾駅南口 - 北館ヶ丘 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
高24: 高尾駅南口 - 北館ヶ丘 - 医療センター - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地
高25: 高尾駅南口 - 医療センター
高26: 高尾駅南口 → 北館ヶ丘 → 駐在所 → 館ヶ丘団地
高27: 高尾駅南口 → 医療センター → 駐在所 → 館ヶ丘団地
高28: 高尾駅南口 - 狭間駅 - 東京高専前 - 椚田 - グリーンヒル寺田
寺01: 寺田東 → グリーンヒル寺田 → ゆりのき台 → 医療センター（平日のみ1本）
準急: 高尾駅南口 - 医療センター - 館中学校前 - 穎明館高校前 - 館ヶ丘団地

高尾駅南口と館ヶ丘団地の間は、10～12分間隔で高頻度運行されています。高24系統は、時間帯によって医療センターを経由しない場合があります。かつては、京王[[八王子駅]] - 高尾駅南口間は1時間に3本程度の運行でしたが、減便により運行間隔が広がっています。

東京医科大学八王子医療センターへの通院需要も多く、朝は医療センター方面、平日夕方と土曜12時台には高尾駅方面へ高25系統が増発されます。高28系統は、高尾駅発着路線の出入庫系統を営業運転化したもので、狭間駅や東京高専前を経由します。

寺01系統は、グリーンヒル寺田と医療センターを結ぶ、鉄道駅を経由しない路線です。高27系統は、平日日中帯に館ヶ丘団地方面のみ運行されます。

2021年4月5日より、高尾駅南口 - 館ヶ丘団地間に「準急」が設定され、連節バスによる運行も開始されました。

上大船線

東京家政学院大学と市内の各駅を結ぶ路線で、八王子駅南口からは富士森公園を経由します。

八67: 八王子駅南口 - 富士森公園 - めじろ台駅 - 上大船 - 東京家政学院
八90: 八王子駅南口 - 富士森公園 - 山田駅 - めじろ台駅
八97: 法政大学 → 山田駅 → 富士森公園 → 八王子駅南口（土曜朝に片道のみ）
八91:上大船 → 山田駅 → 富士森公園 → 八王子駅北口 → 京王[[八王子駅]]（土曜朝に片道のみ）

八67系統は、かつて存在しため23系統の延長運転で、八97系統の経路変更により八王子駅 - めじろ台駅間の運行を引き継いでいます。八90系統は、山田駅からめじろ台駅を発着し、廃止された八62・八64系統を補完する役割を担っています。

八97系統は、2014年に新設されましたが、経路変更を繰り返しています。八91系統は、元々本数が少なかったですが、2021年4月に土曜の早朝1本のみに変更されました。

和田線

京王高尾線の南側を経由する路線です。

八81: 八王子駅南口 - 片倉城址 - 上小比企 - 要石 - 大巻観音・館事務所 - 和田 - 東京高専前 - めじろ台駅

八81系統は、利用者が多いため毎時4本と高頻度で運行されています。和田 - 東京高専前間は道幅が狭いため、主に中型車で運行されます。

寺田団地線

沿線に法政大学やグリーンヒル寺田があるため利用者が多い路線です。

八96: 八王子駅南口 - 富士森公園 - 西八王子駅南口 - めじろ台駅 - グリーンヒル寺田 - 法政大学
八99: 八王子駅南口 - 西八王子駅南口
西55: 西八王子駅南口 - めじろ台駅 - グリーンヒル寺田
西56: 西八王子駅南口 - めじろ台駅 - グリーンヒル寺田 - 法政大学
急行: 西八王子駅南口 - めじろ台駅 - 法政大学
急行: 西八王子駅南口 → めじろ台駅 → 法政大学 → 法政大学経済学部前 → 法政大学体育館
め05: めじろ台駅 - グリーンヒル寺田
直行: 法政大学 → 寺田東
直行: グリーンヒル寺田 → 寺田東
直行: ゆりのき台 → 寺田東
八南01: 京王[[八王子駅]] → 八王子駅北口 → 八王子駅南口（土曜朝に片道のみ）

メインは西八王子駅 - めじろ台駅 - 法政大学間の西56系統で、1時間に5～6本運行されています。めじろ台駅 - 法政大学間のめ06系統は、大学の講義前に増発されていましたが、現在は休止中です。深夜・早朝はグリーンヒル寺田止まりの西55系統を中心に運行されます。

八96・八98系統は、西56・西55系統を八王子駅南口まで延長したものです。八99系統は、八王子駅から南大通りを通って西八王子駅へ向かいます。急行便は、途中のめじろ台駅と椚田北、榛名橋に停車し、一部便で連節バスが運行されています。

寺田東行きの直行便は、2024年9月27日に新設されたもので、各停留所から途中無停車で寺田東までを結びます。

小仏線

小仏峠方面へ向かう系統で、京王バスの路線としては最西端を走ります。

高01: 高尾駅北口 - 小仏
山01: 京王[[八王子駅]] - 高尾山口駅

高01系統は、登山シーズンに続行便が運行されます。平日の朝と午後の便には、駒木野 - 小仏間で自由乗降区間が設定されています。山01系統は、専用車両「高尾山天狗バス」が使用されています。

拓大線

高23: 高尾駅南口 -（急行）- 拓殖大学

通学時間帯を中心に運行されます。

穎明館線

急行: 高尾駅南口 -（途中無停車）- 穎明館高校構内

穎明館中学・高等学校への直行便です。

寺田みなみ野線

み05: 八王子みなみ野駅 - 宇津貫公園 - グリーンヒル寺田

寺田団地と八王子みなみ野駅を結ぶ路線で、朝夕を中心に利用者が増加しています。

ゆりのき線

め82: めじろ台駅 - 東京高専前 - 和田 - ゆりのき台
め83: めじろ台駅 → 大巻観音・館事務所 → ゆりのき台（平日朝2本のみ）

めじろ台駅とゆりのき台団地を結ぶ路線です。

nearくる（ミニバス路線）

め小01: めじろ台駅 - ゆりのき台

めじろ台駅とゆりのき台団地を結ぶミニバス路線で、「近くまで来る」という意味の「nearくる」という愛称が付けられています。往路と復路で経路が異なり、キャッシュレス決済限定となっています。専用のトヨタ・ハイエースコミューターが使用され、車内にはタッチパネル式の乗車システムが導入されています。

運賃支払い方法

nearくるの運賃は前払い制で、現金は利用できません。PASMOやSuicaなどの交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーが利用できます。また、nearくる専用の利用券も利用可能です。

休廃止路線

過去には、以下のような路線が廃止されています。

西57: 西八王子駅南口 - 法政大学
八62, 八64: 八王子駅南口 - 上大船
八97: 八王子駅南口 - 法政大学、八王子駅南口 - めじろ台駅
高22: 高尾駅南口 - 館事務所
館01: 館ヶ丘団地 - 館事務所
め07: めじろ台駅 - 榛名橋
八81: 八王子駅南口 - 東京高専前(深夜バス)
山02, 山03: 高尾山口駅 - 小仏
め23: めじろ台駅 - 東京家政学院
八91: 京王[[八王子駅]] - 上大船
八南01: 八王子駅南口 - 京王[[八王子駅]]
八84: 八王子駅南口 - 榛名橋
八94: 八王子駅南口 - 西八王子駅南口
八98: 八王子駅南口 - めじろ台駅 - グリーンヒル寺田
八04: 京王[[八王子駅]] - 館ヶ丘団地
八06: 京王[[八王子駅]] - 館ヶ丘団地

また、イーアス高尾の無料シャトルバスが期間限定で運行されていました。

車両

高尾営業所には、日野自動車製の車両が多く在籍しています。かつては、八王子営業所からの転属車が中心でしたが、近年では新車も配置されています。2014年にはハイブリッドバスも導入されました。2019年からは新車はいすゞをメインとしており、2024年に三菱ふそうのエアロスターも新車で導入されました。

小仏線の専用車両として「高尾山天狗バス」が運行されています。内装には高尾山をイメージしたデザインが施され、降車ボタンを押すと法螺貝の音が鳴る仕掛けになっています。

nearくる専用車両として、トヨタ・ハイエースコミューターが使用されています。

2021年には、京王電鉄バスグループ初の連節バスが導入されました。2024年には八王子営業所にいた連節バスも転属してきています。

2023年には、一部の旧型車両が桜ヶ丘営業所へ転属しました。

2024年には、永福町営業所より水素バスが2台転属してきました。

脚注

外部リンク

* 高尾営業所（寺田支所）｜京王バス

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