京都府道607号天の橋立線

京都府道607号天の橋立線

京都府道607号天の橋立線は、京都府宮津市内を通る全長約3.2kmの一般府道です。この路線は、日本三景の一つである天橋立を縦断しており、その全線が「日本の道100選」に選定されています。

概要

起点は宮津市字文珠、終点は宮津市字大垣で、天橋立の砂州上を通る区間が主なルートです。この区間は、丹後天橋立大江山国定公園内に位置し、美しい景観が広がります。

天橋立の中は、松並木が続く砂利道となっており、徒歩や自転車での散策が最適です。全長3.2km、幅3.5〜5.5mの道は、主に散策路や通学路として利用されています。ただし、125cc以下の二輪車と自転車以外の一般車両は通行できません。

路線データ

起点: 宮津市字文殊（京都府道・兵庫県道2号宮津養父線交点）
終点: 宮津市字大垣（大垣108、国道178号交点）
総延長: 3.2066km

歴史

この路線は、1959年に京都府によって一般府道として認定されました。その後、起終点や経路に大きな変更はなく、現在に至っています。

1959年12月18日: 京都府が一般府道228号天の橋立線として認定。
1987年8月10日: 「日本の道100選」に選定され、建設大臣から顕彰。
1994年4月1日: 路線番号が再編され、府道607号に変更。

路線状況

自動車が通行できるのは、起点と終点のわずかな区間のみです。天橋立の砂州部分は、自転車歩行者専用道路（原付可）として整備されており、砂利道となっています。

道路施設

小天橋（宮津市）: 天橋立運河（文殊水道）に架かる可動橋で、船舶の航行のために橋桁が90度回転する珍しい構造をしています。廻旋橋として親しまれ、観光名所の一つです。
大天橋（宮津市）: こちらも天橋立に架かる橋です。

地理

起点付近は、日本三文殊の一つである智恩寺の門前町で、茶屋や土産物店が並んでいます。沿線には、約7000本ものクロマツの並木道が続き、特徴的な姿をした18本の松には「知恵の松」「小女郎の松」などの名前が付けられています。

また、海に囲まれながらも真水が湧き出る「磯清水」は、「日本の名水百選」にも選ばれています。天橋立の砂州は、ハマナスの群生地や海水浴場としても知られ、四季折々の自然を楽しむことができます。

通過する自治体

京都府 宮津市

交差する道路

起点で京都府道・兵庫県道2号宮津養父線、終点で国道178号と接続しています。

沿線

智恩寺、天橋立、磯清水、海水浴場などがあります。

脚注

注釈

特になし。

出典

「日本の道100選」研究会 著、国土交通省道路局（監修） 編『日本の道100選〈新版〉』ぎょうせい、2002年6月20日。ISBN 4-324-06810-0。

関連項目

京都府の府道一覧
日本の道百選

外部リンク

京都府丹後広域振興局丹後土木事務所（道路管理者）
天橋立観光協会

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