人間ふしぎ不思議

『人間ふしぎ不思議』の魅力に迫る

『人間ふしぎ不思議』（にんげんふしぎふしぎ）は、1981年10月11日から1983年3月13日までの約1年半にわたり、TBS系列で放送された教養番組です。この番組は、三菱電機の一社提供のもと、毎週日曜日の19:30から20:00の時間帯に放送されました。人間の身体にまつわる不思議や驚くべき能力について実験を通して探求し、視聴者に新たな知識を提供していました。

番組の内容と目的

『人間ふしぎ不思議』では、様々な実験を通して人体の仕組みやその機能の魅力を深く掘り下げていきました。例えば、視覚や聴覚、運動能力等に焦点を当て、それぞれのメカニズムをわかりやすく解説しました。また、人体が持つさまざまな特性や驚異的なパフォーマンスを実証することで、視聴者に対して人間の身体に対する理解を促進しました。

出演者とその役割

番組の司会を務めたのは、当時TBSのアナウンサーであった鈴木治彦氏と生島ヒロシ氏です。二人は視聴者とのコミュニケーションを大切にし、リラックスした雰囲気で進行しました。

さらに、奥村真粧美は、勝新太郎と中村玉緒の娘であり、番組にユニークな視点を提供しました。レギュラー出演者には、社会学者の竹村健一氏や女優の木内みどり氏、そして歌手の清水健太郎氏がおり、彼らは番組の内容をより魅力的にするために多角的な意見や視点を表現しました。

また、実験をサポートした女性3人組「ザ・モルモッツ」は、彼女たちの可愛らしさとほんのりとしたユーモアで、視聴者に親しみやすい存在として親しまれました。後に彼女たちは「モルモッツ軍団」という名前に改称され、ますます内容が充実することとなります。

番組の放送状況

熊本放送は、1981年10月から1982年3月の間、本番組を土曜日の13:00に放送していましたが、1982年4月には新たに開局した日本テレビフルネット局の影響を受け、TBSとの同時ネットに移行しました。このような編成上の変化は、地域によって異なる影響をもたらしました。福島テレビも同様に複雑なネットワークを持っており、1983年4月には自身のネットワークを見直し、『人間ふしぎ不思議』の同時ネットを終了することとなりました。

このように、番組は多くの視聴者に支持されつつも、テレビ局のネットワーク変更という時代の流れに飲み込まれる形で終了することになりました。多くの教養番組が姿を消す中で、行動学や科学に対する関心を喚起し、教育的価値を持った内容であったことは確かです。

書籍の出版

番組の人気を受けて、1983年には『人間ふしぎ不思議 : 人間雑学大事典』が経済界から出版されました。この書籍は、番組で取り上げたテーマをさらに掘り下げた内容となっており、視聴者が身体についての学びを深めるのに役立ちました。番組の魅力を活かした書籍であり、視聴者にとって貴重な知識の源となったことでしょう。

『人間ふしぎ不思議』は、人体の不思議を実験で探求し、視聴者に深い理解を与えたことで、今日でも記憶に残る教養番組の一つとして語り継がれています。

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