今西錬太郎

今西 錬太郎のプロフィール

今西 錬太郎（いまにし れんたろう）は、大阪府出身の元プロ野球選手で、1924年9月14日に生まれました。彼は主に投手として活動し、1952年に一時的に今西 啓介としても知られていました。彼の野球人生は、数々の栄光と挑戦に満ちています。

来歴

今西は浪華商業から日本製鐵を経て、1946年に阪急軍に内野手として入団しますが、チームの投手不足により、急遽投手に転向しました。ルーキーイヤーの初登板は1946年6月20日、対セネタース戦で見せたパフォーマンスは印象的で、わずか1失点、被安打2という好投で完投勝利を挙げました。そのシーズンでは7勝8敗を記録し、防御率は2.80と素晴らしい成績を残しました。

1947年にはさらに成長し、21勝を挙げ、防御率も1.91でリーグ5位に。驚くべきことに、そのうち9勝はライバルの巨人戦からのもので、彼の実力を強く印象づけました。1948年には自己最多の23勝を記録し、1949年にも19勝を挙げ、阪急の主力投手に成長しました。

特に印象深い試合は、1949年11月9日に姫路城郭で行われた中日戦の変則ダブルヘッダーです。彼は第1試合に先発し、見事な完投勝利を収めた後、投手としての名をさらに高めました。

転身と後の日々

1950年に2リーグ分立が起こり、彼は新たに設立された大洋ホエールズに移籍しました。開幕戦では国鉄スワローズとの試合で完封勝利を果たし、その後も4年連続で2桁勝利を挙げましたが、シーズン成績は期待に応えられず、特に1951年と1952年は振るわずに終わります。そして1952年のシーズンオフ、チームが松竹と合併し、彼は自由契約となりました。

その後、彼は1953年に阪急に復帰するも未勝利に終わります。1954年には東映フライヤーズに移籍するも、成績は伸びず、1955年をもって現役を引退しました。

引退後の活動

引退後の今西は1956年に東映の二軍投手コーチとして指導にあたります。また、佼成学園高校で監督を務め、複数回チームを甲子園に導きましたが、初戦での敗退が続きました。それでも彼は若い選手たちに多大な影響を与えました。

2019年には横浜DeNAベイスターズと阪神タイガースの試合で始球式を行い、元気な姿を見せると共に、大洋ホエールズの初試合の先発投手としての記憶を共有しました。また2023年には、佐竹敏之の書籍に寄稿し、その存在感を示し続けています。

投手としてのスタイル

今西は右のアンダースローで知られ、特に彼のシュートは巨人の名打者、川上哲治から「カミソリのようなキレ味」と評されました。彼の投球スタイルは、時折スリークォーターからの投げ方にも見られ、周囲に影響を受けつつ進化を遂げました。若林忠志や宮武三郎といった同時代のピッチャーと共に、独特のスタイルでファンを魅了しました。

選手生活を通じて、今西錬太郎は日本プロ野球の歴史に名を刻み、多くのファンに愛される存在となりました。

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