仙台 - 郡山線

仙台 - 郡山線 (高速バス)

仙台 - 郡山線は、宮城県仙台市と福島県郡山市（一部、須賀川市）を結ぶ高速バス路線です。この路線は、かつて激しい価格競争が繰り広げられた「ツアーバス問題」の典型例として知られています。

運行会社

現在、以下の2社が共同運行しています。

宮城交通: 仙台南営業所が担当。
福島交通: 郡山発着は郡山支社、須賀川発着は須賀川営業所が担当。

過去には、ジェイアールバス東北も運行していましたが、2013年4月1日に撤退しました。

運行経路

主な経路は以下の通りです。

宮城球場（福島交通便のみ）←仙台駅前（宮交仙台高速バスセンター） - 広瀬通一番町 - （仙台西道路） - （仙台宮城IC） - （東北自動車道） - 二本松バスストップ - （郡山IC） - （国道49号） - コパル前 - 第六中学校 - 桑野三丁目 - 郡山女子大学 - （福島県道142号河内郡山線） - 郡山市役所 - 虎丸 - 郡山駅前 - （国道4号） - 安積二丁目 - 須賀川営業所

宮城県内および福島県内のみの利用はできません。途中、国見SAで5分間休憩します。
福島交通便（仙台行）は全便宮城球場まで延長運転します。

運行回数

平日1日8往復、土休日1日11往復（うち須賀川発着3往復）。
福交平日6往復・土休日9往復、宮交2往復（須賀川発着便は全便福交担当）。

かつては富士交通（のちの帝産富士交通）と桜交通が参入し、激しい競争が繰り広げられました。その時期には、1日最大28往復運行していたこともあります。

運賃

2024年10月1日改定。

仙台 - 二本松間：大人片道2,200円
仙台 - 郡山間：大人片道2,500円、回数券（2枚綴り）4,500円
仙台 - 須賀川間：大人片道2,700円、回数券（2枚綴り）4,800円

回数券には有効期限があります。

歴史

2000年3月15日 - 運行開始。1日6往復。当時の運賃は、大人片道2,000円でした。
200x年 - 1日12往復に増便。
2002年4月 - 富士交通が同区間に参入を表明し、価格競争が激化します。
2003年 - 富士交通と桜交通が共同運行を開始し、最大1日28往復まで増便。
2005年 - 富士交通が撤退、桜交通も運行休止。
2006年 - 1日28往復に増便、うち6往復を須賀川まで延長。
2011年3月23日 - 東日本大震災の影響で運休していましたが、臨時ダイヤで運行を再開。
2013年4月1日 - ジェイアールバス東北が撤退。
2020年 - 新型コロナウイルスの影響で一部便が運休。
2024年4月1日 - 福島交通担当便（仙台行）が全便宮城球場までの運行となる。
2024年10月1日 - 運賃改定。

車両

各社ともトイレなしの車両が使用されます。ただし、福島交通担当便では、車両整備の都合上、トイレ付き車両が使用される場合があります（原則としてトイレは閉鎖）。

その他

公衆無線LANサービスに対応しています。
福島交通では「MICHINORI Free Wi-Fi」、宮城交通では「MIYAKOH Free Wi-Fi」が利用可能です。

仙台 - 郡山線は、様々な変遷を経て現在に至ります。高速バスの利用を検討される際は、最新の運行状況や運賃を各社のウェブサイトでご確認ください。

関連項目

帝産富士交通 / 桜交通
仙台 - 福島線
仙台 - 山形線
ツアーバス / 規制緩和
仙台シティラビット

外部リンク

宮城交通 都市間高速バス 郡山・須賀川 - 仙台
* 福島交通 高速バス 須賀川・郡山 - 仙台線

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