代々木駅

代々木駅

代々木駅は、東京都渋谷区代々木一丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）と東京都交通局（都営地下鉄）の駅です。複数の路線が乗り入れ、接続駅としての役割を担っています。

乗り入れ路線

JR東日本
山手線（JY18）
中央・総武線（各駅停車）（JB11）
都営地下鉄
大江戸線（E26）

JR東日本の駅は中央本線に所属し、山手線と中央本線は複々線で運行されています。中央線は緩行線を走る中央・総武線各駅停車のみ、山手線は電車線で環状運転する山手線電車のみが停車します。中央線快速や埼京線、湘南新宿ライン、特急列車は停車しません。また、当駅は特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属します。

歴史

代々木駅は、その歴史の中で幾度かの変遷を経験しています。

開業前
1885年（明治18年）：日本鉄道の品川 - 赤羽間が開業し、現在の代々木駅付近に線路が敷設されました。
1894年（明治27年）：陸軍の軍用線が開設、甲武鉄道も開業しました。
1895年（明治28年）：甲武鉄道の複線化。
1904年（明治37年）：甲武鉄道の電化。
1905年（明治38年）：日本鉄道品川線の複線化。
開業後
1906年（明治39年）：甲武鉄道の駅として開業。その後国有化されました。
1909年（明治42年）：中央東線（現在の中央本線）の所属となり、山手線列車の停車も開始しました。
1923年（大正12年）：関東大震災で新駅舎が一部損壊しました。
1924年（大正13年）：山手線・中央線のホームが現在地に移転しました。
1925年（大正14年）：中央線下り乗り越し線が完成し、山手線が環状運転を開始しました。
1927年（昭和2年）：新宿御苑での大喪の礼に伴い、仮停車場が開業しました。また、代々木駅 - 信濃町駅間が複々線化されました。
1958年（昭和33年）：新宿寄りに乗り換え専用地下通路が完成しました。
1965年（昭和40年）：荷物扱いを廃止しました。
1976年（昭和51年）：みどりの窓口が開業しました。
1987年（昭和62年）：国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となりました。
1990年（平成2年）：西口に自動改札機が設置されました。
2000年（平成12年）：都営大江戸線が開業し、JR東日本は西口駅舎の改築と北口駅舎の新設を行いました。
2001年（平成13年）：JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能になりました。
2002年（平成14年）：JR駅構内で火災が発生し、山手線が全線ストップしました。
2007年（平成19年）：東京都交通局でICカード「PASMO」の利用が可能になりました。
2014年（平成26年）：みどりの窓口の営業を終了しました。
2015年（平成27年）：山手線ホームでホームドアの使用を開始しました。
2020年（令和2年）：中央・総武緩行線ホームでホームドアの使用を開始しました。

駅名の由来

駅名は、近隣にあった代々木村に由来します。ただし、駅の所在地は代々木村ではなく千駄ヶ谷町であり、従来の代々木地域には含まれません。駅開業当時は、代々木村に駅がなく、人口が多かったことが背景にあると考えられます。

駅構造

JR東日本

3面4線の高架駅で、2面2線の相対式ホームが1面2線の島式ホームを挟む形になっています。中央部の2・3番線島式ホームは、中央緩行線下り線と山手線内回りが同一ホームで、乗り換えに便利です。ホームには段差があり、柵が設置されています。これは、代々木駅が急勾配にあるためです。

出入口は西口、東口、北口の3か所です。西口と北口には指定席券売機が設置されており、都営地下鉄大江戸線への乗り換えルートにもなっています。かつては、西口にみどりの窓口がありました。東口は、線路高架下の狭い一方通行道路の先にあり、特徴的なドーム型出入口です。東口と北口には、お客さまサポートコールシステムが導入されています。

北口改札内コンコースには、各ホームへのエスカレーターがあり、北口出口には都営地下鉄大江戸線改札口までのエレベーターがあります。東口・西口改札内コンコースには、各ホームへのエレベーターがあり、スロープや多機能トイレも設置されています。

新宿駅の改良工事により、新宿駅ホームと代々木駅ホームは非常に近接しており、山手線の運転士にとっては、見通しが悪くブレーキのタイミングが難しい難所となっています。

東京都交通局

島式ホーム1面2線の地下駅です。新宿駅が地上に出るまでに時間がかかるため、JR山手線、中央・総武線との乗り換えは当駅が便利です。
A3出口とコンコースを結ぶエレベーターは両側にドアがあり、JR北口からも利用できます。改札内コンコースとホームを結ぶ階段・エスカレーターには、周辺施設パネルが設置されています。

利用状況

JR東日本：2023年度の1日平均乗車人員は54,704人です。
都営地下鉄：2022年度の1日平均乗降人員は27,628人です。

らくがきコーナー

1970年代半ばから1990年頃まで、2番線ホームの階段脇に「らくがきコーナー」がありました。駅員が毎朝B0大の白紙を貼り出し、乗客が自由に書き込んでいました。予備校生や専門学校生がイラストを描き、寄せ書きのような状態になっていました。

駅周辺

駅周辺には、様々な商業施設や学校があります。

北口・A3出口：渋谷区代々木一丁目と二丁目方面です。
西口・A1・A2出口：渋谷区代々木一丁目の南寄り、千駄ヶ谷四丁目方面です。
東口：渋谷区千駄ヶ谷五丁目方面です。都営地下鉄からは、A2出口を出てJR線をくぐる道路を通って東側へ行けます。

かつて東口付近には、新宿駅JR高速バスターミナルがありましたが、バスタ新宿の開業に伴い閉鎖されました。

バス路線

西口に「代々木駅」停留所があり、京王バスや東急バスが発着しています。

登場作品

映画『君の名は。』に、ホームドア設置前後の代々木駅が登場します。

隣の駅

JR東日本
中央・総武線：千駄ケ谷駅 - 代々木駅 - 新宿駅
山手線：原宿駅 - 代々木駅 - 新宿駅
東京都交通局
都営大江戸線：国立競技場駅 - 代々木駅 - 新宿駅

脚注

（出典は省略）

参考文献

（参考文献は省略）

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

JR東日本：代々木駅
* 東京都交通局：代々木駅

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