伊予鉄道大手町線

大手町線について

大手町線（おおてまちせん）は、愛媛県松山市において、古町駅から西堀端停留場までを結ぶ重要な路線です。この路線は伊予鉄道によって運営されており、市内輸送の役割を果たしています。特に大手町駅付近では、複数の路線が交差するため、交通の要所となっています。

路線データ

• - 路線距離: 1.4km（営業キロ）
• - 軌間: 1067mm
• - 停留場数: 5（起終点を含む）
• - 複線区間: 古町 - JR松山駅前間単線、JR松山駅前 - 西堀端間複線
• - 電化区間: 全線電化（直流600V）
• - 閉塞方式: 特殊自動閉塞式（トロリーコンタクター式）

これらの技術的要素により、大手町線は高い運行効率を誇ります。また、古町車庫入庫時には「古町」と表示された方向幕で運行されることも特徴的です。

歴史

大手町線は1927年4月3日に、古町から松山間の連絡線としてスタートしました。その後、1936年には古町から国鉄の駅前（現在のJR松山駅前）経由で西堀端までが軌道法に基づく路線として開業され、古町 - 松山間の連絡線は廃止されました。そのため、路線の歴史は古く、多くの地元住民の日常の足として発展してきました。

停留場一覧

大手町線には、坊っちゃん列車以外にも各停留場があり、全停留場は松山市内に位置しています。坊っちゃん列車は一部の停留場を通過しますが、通常の運行では各停留場に停車します。

延伸計画

将来的には、JR松山駅周辺の区画整理事業や駅前広場の整備計画の一環として、大手町線の延伸が検討されています。特に松山空港へのアクセスを考慮に入れた延伸計画があり、松山駅の西口から都市計画道路を経て700m延伸する予定です。この延伸計画は、JR松山駅から南江戸五丁目の松山環状線交点までを結び、松山空港への直通ルートを目指しています。

具体的には、鉄道の引き込みルートについても新しい道路を通じて市内線環状線と延伸区間の新停留場を設置する案がありました。しかし、2019年に開催された評議会では、東口広場の一角にJR松山駅前停留場を移設し、そこから南江戸への延伸区間を分岐する方針が承認されました。これにより、事業の調整が行われています。

ただし、最近の資料によると、市内線の延伸計画の線路が図面から消えており、実質的に計画が凍結されている可能性が見受けられます。このため、今後の進展が注目されます。

まとめ

大手町線は松山市における重要な交通路であり、歴史や運行形態から見ても地域に密着した存在です。将来の延伸計画には期待が寄せられる一方、現状には課題も残されていることがわかります。地域住民の生活に密接に関わるこの路線の動向に、今後も注目していきたいものです。

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