伊東祐弘

伊東祐弘について

伊東祐弘は、1880年（明治13年）に東京府で生まれ、1931年（昭和6年）に51歳で没した日本の政治家、華族です。子爵の爵位を持ち、貴族院議員としても活躍しました。父は飫肥藩の最後の藩主である伊東祐帰であり、祐弘は長男として生まれました。

生い立ちと家督相続

祐弘は、1894年（明治27年）に父の死去に伴い、14歳で家督を相続し子爵を襲爵しました。その後、東京帝国大学法科大学政治学科を卒業し、政治家としての道を歩み始めます。

実業家としての活動

父の旧領地である宮崎県ではなく、伊東氏発祥の地である静岡県伊東市に進出しました。現地に別荘を建て、伊東水力電気の第2代会長に就任するなど、実業家としても手腕を発揮しました。その経営手腕は確かで、1912年（大正元年）には東京府の多額納税者となるほどでした。

政治家としての活動

1911年（明治44年）には貴族院子爵議員に選出され、研究会に所属し、その生涯を終えるまで在任しました。その他、道路会議議員、労働保険調査会委員、統制委員会委員、学習院評議会会員など、多岐にわたる役職を歴任し、社会活動にも積極的に貢献しました。

栄典

1926年（大正15年）には従三位に叙せられ、1931年（昭和6年）には帝都復興記念章を受章しました。

親族

妻は松平康民の四女である伊東経子。長男に貴族院子爵議員を務めた伊東祐淳がいます。また、妹の吉田彜子は吉田良正の妻です。

まとめ

伊東祐弘は、政治家、華族、実業家として多方面で活躍した人物です。貴族院議員としての活動に加え、伊東水力電気の会長を務めるなど、実業家としても成功を収めました。また、社会活動にも積極的に参加し、日本の発展に貢献しました。


参考文献
人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
『貴族院要覧（丙）』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年。

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