伊東祐青

伊東祐青（いとう すけはる/すけきよ）は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、日向伊東氏の家臣として活躍しました。


生涯

伊東祐青は、室の町上（伊東義祐の娘）を妻とし、彼女との間に祐益（後の伊東マンショ）、祐平を含む4人の子をもうけました。

元亀3年（1572年）に勃発した木崎原の戦いでは、伊東軍の一員として本地原に陣を構え、島津義弘率いる島津軍と激戦を繰り広げました。しかし、この戦いで伊東軍は島津軍に敗北を喫し、祐青は小林へと退却を余儀なくされました。

天正5年（1577年）、島津氏による猛攻により伊東氏の支城であった綾城が落城した際、祐青は戦死したとされています。


異説

ただし、『日向記』には、主君である伊東義祐が豊後国へ逃れる際の供の中に、祐青の名前が記されています。このことから、祐青は綾城での戦死ではなく、義祐の逃亡に同行する道中で命を落としたという説も存在します。


人物

伊東祐青は、戦国時代の動乱期において、主君である伊東氏のために忠実に戦い抜いた武将であったと考えられます。木崎原の戦いや綾城の戦いなど、数々の戦で武勇を示したと伝えられています。


補足

伊東祐青の子である祐益（伊東マンショ）は、天正遣欧使節の一人としてヨーロッパへ派遣されたことで知られています。
伊東氏の家臣としての祐青の具体的な活動は、史料が乏しいため不明な点も多いのが現状です。


まとめ

伊東祐青は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将であり、日向伊東氏の家臣として活躍しました。木崎原の戦いでは島津軍と戦い、綾城落城の際に戦死したとされていますが、主君の逃亡中に死去した説もあります。彼の生涯は、戦国時代の激しい動乱の中で、主君のために忠義を尽くした武将の一例として語り継がれています。

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