綾城

綾城(あやじょう)



宮崎県綾町に位置する綾城は、14世紀初頭に築かれた山城です。別名「竜尾城」とも呼ばれています。築城は1331年から1334年の間とされ、足利尊氏の家臣であった細川小四郎義門によって築かれたと伝えられています。この城は、伊東四十八城の一つとして数えられていました。

歴史



細川小四郎義門の子である細川義遠は、綾氏を名乗り、数代にわたりこの城を拠点として綾地域を支配しました。その後、綾氏は伊東氏の配下に入り、綾城は伊東氏の支城としての役割を担うことになります。

1510年永正7年)には、長倉若狭守祐正と垂水但馬守祐元らが城に籠城しましたが、主君である伊東尹祐から謀反の疑いをかけられ攻撃を受け落城、両名は自害しました。

1577年天正5年)には、伊東氏が家臣の裏切りや島津氏の侵攻により一時的に衰退する中、綾城は最後まで伊東氏の拠点として抵抗しましたが、最終的には落城しました。

伊東氏の衰退後、綾城は島津氏の支城となりましたが、1615年慶長20年)に江戸幕府によって発令された一国一城令により、廃城となりました。

現在の綾城は、日本城郭協会による中世山城の調査に基づき、戦国初期の城楼建造物として復元されたものです。これは、当時の綾城がこのような建築物であった可能性を示唆するものではありますが、必ずしも当時の姿を正確に再現したものではありません。

細川綾氏



細川義門の子、細川義遠が綾氏を称し、その後、綾義勝、綾義廉、綾義郷、綾義佐、綾義範、綾義継、綾義義と続きました。最終的には、日向伊東氏の家臣となりました。

脚注



綾城は、その歴史を通じて、地域の支配権争いの舞台となりました。
現在の城は、当時の姿を完全に再現したものではなく、あくまで復元されたものであることに留意が必要です。

関連項目



* 日本の城一覧

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