伊藤ちひろ

伊藤ちひろは、神奈川県出身の日本の脚本家、美術スタッフ（小道具担当）です。

高校卒業後、2000年より映画の美術・装飾スタッフとして活動を開始しました。その才能が、行定勲監督に見出され『Seventh Anniversary』で脚本家デビューを果たします。美術スタッフとしての活動と並行して、数々の著名な監督作品の脚本を担当し、その名を広く知らしめました。

脚本家として初期から頭角を現し、行定勲監督の『世界の中心で、愛をさけぶ』、押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』、神山健治監督の『東のエデン』など、実写・アニメーションを問わず、話題作の脚本や脚本協力として参加。その功績は、映画界にとどまらず、宮本亜門演出の舞台『金閣寺』の脚本を手がけるなど、多岐にわたります。その才能は、吉田修一、井上荒野、森博嗣といった作家陣からも高く評価されています。

2018年には、10年の歳月をかけて執筆した初の小説作品『ひとりぼっちじゃない』を発表。この作品は、彼女の作家としての新たな一面を示しました。


主な参加作品

映画
2002年：『RED HARP BLUES』（美術）
2002年：『JUSTICE』（装飾）
2003年：『Seventh Anniversary』（脚本家デビュー作）
2004年：『世界の中心で、愛をさけぶ』（行定勲、坂元裕二と共同執筆）
2005年：『春の雪』（脚本。佐藤信介と連名）
2007年：『遠くの空に消えた』（脚本協力）
2007年：『クローズド・ノート』（脚本。吉田智子、行定勲と連名）
2008年：『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』（脚本）
2009年：『東のエデン』（テレビシリーズ第一話脚本。神山健治と連名）
2010年：『今度は愛妻家』（脚本）
2010年：『女たちは二度遊ぶ』（脚本）
2011年：『パーティーは終わった』（脚本）
2013年：『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』（脚本。行定勲と連名）
2014年：『円卓　こっこ、ひと夏のイマジン』（脚本）
2020年：『きょうのできごと a day in the home』（企画・脚本）
2023年：『サイド バイ サイド 隣にいる人』（監督・脚本・原案）

舞台
2011年：『金閣寺』（脚本。宮本亜門と連名）

メディア出演
2019年1月5日：『タイプライターズ〜物書きの世界〜 第11回』（フジテレビ）

著書
* 2018年：『ひとりぼっちじゃない』（KADOKAWA）


伊藤ちひろは、美術スタッフとしての確かな技術と、脚本家としての類まれな才能を併せ持つ、今後の活躍が期待されるクリエイターです。

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