今度は愛妻家

今度は愛妻家

『今度は愛妻家』は、中谷まゆみによる日本の戯曲で、夫婦の愛の形を問い直す物語です。2002年の初演以来、2014年、2022年と三度にわたり板垣恭一の演出で舞台化され、2010年には行定勲監督によって映画化もされています。

ストーリー

物語は、カメラマンの俊介と妻のさくらの夫婦関係を中心に展開します。さくらは献身的に夫の世話を焼き、明るく振る舞っていましたが、ある日、俊介の心無い言葉に傷つき、家を出てしまいます。さくらの存在を疎ましく思っていたはずの俊介でしたが、彼女がいなくなると、寂しさを感じ始めます。そんな折、モデル志望の女性が仕事の依頼に訪れますが、俊介は彼女を抱くことができません。そこに、離婚を決意する前に写真を撮ってほしいと、さくらが帰ってきます。この再会をきっかけに、夫婦は互いの気持ちを改めて見つめ直すことになります。

舞台版

2002年版

作: 中谷まゆみ
演出: 板垣恭一
公演日程: 2002年11月14日 - 24日：俳優座劇場、30日 - 12月1日：近鉄小劇場

キャスト

北見俊介 - 池田成志
北見さくら - 長野里美
吉沢蘭子 - 真木よう子
古田誠 - 横塚真之介
原文太 - 高橋長英

2014年版

作: 中谷まゆみ
演出: 板垣恭一
公演日程: 2014年4月4日 - 20日：東京芸術劇場 シアターウエスト、24日：名古屋・青少年文化センター アートピアホール、26日 - 27日：兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

キャスト

北見俊介 - 葛山信吾
北見さくら - 瀬奈じゅん
吉沢蘭子 - 名塚佳織 & 今村美乃 (ダブルキャスト)
古田誠 - 入野自由 & 石井一彰 (ダブルキャスト)
原文太 - 村井國夫

2022年版

作: 中谷まゆみ
演出: 板垣恭一
公演日程: 2022年10月7日 - 23日：よみうり大手町ホール、26日 - 30日：COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、11月5日・6日：電力ホール

キャスト

北見俊介 - 戸塚祥太（A.B.C-Z）
北見さくら - 三倉佳奈
吉沢蘭子／ヒトミ - 黒沢ともよ
古田誠 / サトル - 浦陸斗（AmBitious / 関西ジャニーズJr.）
原文太 - 渡辺徹

映画版

2010年1月16日に公開された映画版は、行定勲が監督を務め、豪華キャストで話題となりました。

キャスト

北見俊介 - 豊川悦司：著名なカメラマンで、気ままな生活を送る。妻の健康への気遣いを煩わしく思っているが、実は愛している。
北見さくら - 薬師丸ひろ子：俊介の妻で、健康志向が高い。教師の経験があり、子作りを迷っている。ドタバタした一面もあるが、愛情深い。
吉沢蘭子 - 水川あさみ：事務所に写真撮影を依頼しにくるタレント。天真爛漫で騒がしい。
古田誠 - 濱田岳：俊介の事務所に所属する若手カメラマン。内気だが優しい性格。
原文太 - 石橋蓮司：新宿二丁目でオカマバーを経営するオネエ。俊介の知人で、辛口ながらも優しい。
西田健人 - 城田優：さくらの元教え子で、彼女に片想いをしている。



その他

CMに登場する夫 - 津田寛治：作中のCMに愛妻家として登場。
CMに登場する妻 - 奥貫薫：作中のCMに洗濯好きで夫想いの主婦役で登場。
井川ゆり - 井川遥：俊介の知人で、アパレル店を経営。言い寄られるも、はぐらかしている。



主題歌・挿入歌

主題歌: 「赤い目のクラウン」 井上陽水
挿入歌: 「夢の中へ」 井上陽水



映画スタッフ

監督：行定勲
原作：中谷まゆみ
脚本：伊藤ちひろ
製作：黒澤満



受賞歴

豊川悦司：報知[[映画賞]] 最優秀主演男優賞、キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞
薬師丸ひろ子：日本[[映画批評家大賞]]主演女優賞、日本アカデミー賞優秀主演女優賞
石橋蓮司：ブルーリボン賞助演男優賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞



関連作品

戯曲: 今度は愛妻家 THIS TIME IT'S REAL （中谷まゆみ著）
小説: 今度は愛妻家 （入間眞著）
漫画: 今度は愛妻家 （幸田育子著）

エピソード

映画版の撮影は2008年12月4日にクランクインしました。
主題歌「赤い目のクラウン」は、井上陽水が映画のために書き下ろしました。

外部リンク

今度は愛妻家 - allcinema
今度は愛妻家 - KINENOTE
今度は愛妻家 - MOVIE WALKER PRESS
今度は愛妻家 - 映画.com
Kondo wa aisaika - IMDb

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