伊藤大海 (野球)

伊藤大海について

伊藤大海（いとう ひろみ、1997年8月31日生まれ）は、北海道茅部郡鹿部町出身のプロ野球選手で、投手として北海道日本ハムファイターズに所属しています。彼の名前は旧字体の「大海」で表記されています。

経歴

プロ入り前の歩み

伊藤は漁師の家に生まれ、父は元プロ野球選手・盛田幸妃と同級生でした。その影響を受け、彼は幼少期から野球に親しみ、小学校時代には鹿部クラップーズ、中学校では函館東シニアに所属しました。高校は駒澤大学附属苫小牧高等学校に進学し、2年生の春には選抜高等学校野球大会に出場し、初戦で完封勝利を収めます。大学に進学後は一度退学したものの、再入学してチームに貢献しました。大学ではリーグ戦で6勝を記録し、日本代表にも選出されるほどの実力を示しました。

プロ入りと日本ハム時代

2020年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け、契約金1億円で入団しました。2021年のシーズン開幕に向けて期待され、8試合に先発して17回のQS（クオリティスタート）を達成しました。初めてのプロシーズンでは、防御率は2.90、10勝9敗という好成績を残しました。特に交流戦での成績は素晴らしく、まさに「ルーキー王」としての存在感を発揮しました。オフには契約更改で年俸が2600万増となり、パ・リーグ新人特別賞を受賞しました。

2022年シーズンでは、新型コロナウイルス陽性によりキャンプに遅れましたが、後半戦には安定したピッチングを見せ、最終的には10勝を挙げました。2023年のシーズン開幕前にはWBC日本代表としても活躍し、国際舞台での手腕も発揮しました。2024年には開幕投手に指名され、自己最高の成績を誇ります。

代表経歴

東京オリンピック

伊藤は2021年の東京オリンピックで日本代表として金メダルを獲得しました。途中加入しながらも、重要な場面での登板で無失点の好投を見せ、チームの勝利に貢献しました。

第5回WBC

伊藤は2023年のWBCでも重要な役割を果たし、準々決勝や決勝戦での好救援が評価されました。特にアメリカとの決勝戦では、チームを世界一に導くピッチングが光りました。

投手としての特徴

彼の投球は主にオーバースローで、ストレートの最速は153km/h、6種類の変化球を駆使した多彩な投球スタイルが特徴です。打者を打ち取る際のピッチングは観客を魅了します。

プライベートと人柄

愛称は「ヒロ」、「ひろみん」、また「ミスター・ホワイトスモーク」とも呼ばれています。幼少期から日本ハムファンであり、自身のYouTubeチャンネルを通じてトレーニング法を公開するなど、若い世代への影響力もあります。また、2023年には一般女性との結婚を発表しました。

伊藤大海選手は、北海道から全国の舞台に挑む姿勢で多くのファンの期待を背負い続けています。今後の活躍にもますます注目が集まっています。

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