伊那小沢駅

伊那小沢駅

伊那小沢駅（いなこざわえき）は、長野県下伊那郡天龍村平岡に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）飯田線の駅です。秘境駅として知られ、そのひっそりとした佇まいが魅力です。駅周辺は自然豊かで、四季折々の風景を楽しむことができます。

歴史

伊那小沢駅は、1936年（昭和11年）12月30日に三信鉄道の駅として開業しました。当時は小和田駅から満島駅（現在の平岡駅）までの延伸に伴い、一般駅としてその歴史をスタートさせました。その後、1943年（昭和18年）8月1日に三信鉄道が国有化され、飯田線の一部として運輸通信省（後の日本国有鉄道）の駅となりました。1971年（昭和46年）12月1日には貨物・荷物扱いが廃止され、旅客駅としての役割に専念することになります。1984年（昭和59年）2月24日には飯田線南部CTC化に伴い、無人駅となりました。そして、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR東海の駅となり、現在に至ります。2000年（平成12年）2月12日には新待合室が完成し、利用客の利便性が向上しました。2018年（平成30年）頃から秘境駅として注目を集めるようになり、臨時急行「飯田線秘境駅号」の停車駅にもなっています。

駅構造

伊那小沢駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。飯田駅が管理する無人駅で、ホーム間の移動には中井侍駅側に設置された構内踏切を利用します。かつてはダム資材等の貨物輸送で賑わい、急行「伊那」が最大7両編成で運行されていたこともあり、ホームの有効長は比較的長く確保されています。

のりば

駅のホームは2つあり、上り（飯田方面）と下り（豊橋方面）でそれぞれ使用します。

利用状況

長野県統計書によると、伊那小沢駅の1日平均乗車人員は以下の通りです。

2007年度 - 5人
2009年度 - 5人
2010年度 - 4人
2011年度 - 3人
2012年度 - 2人
2013年度 - 3人
2014年度 - 2人
2015年度 - 3人
2016年度 - 3人
2017年度 - 3人
2018年度 - 2人

近年は1日平均の乗車人数が数人程度と非常に少ない状況ですが、秘境駅としての人気が高まりつつあります。

駅周辺

駅構内にあるカンザクラは、長野県内で最も早く咲くことで知られており、毎年春の訪れを告げる風物詩として報道されています。このカンザクラは、信州の春の象徴として、多くの人に親しまれています。

観光地等

駅の近くには天竜川が流れており、豊かな自然が広がります。秘境駅という立地も相まって、静かで落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。

接続の交通

路線バス：なし
タクシー：なし（2つ隣の平岡駅前のタクシー会社から無線呼出し）

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海） 飯田線

臨時急行「飯田線秘境駅号」停車駅
■快速（上りのみ運転）：水窪駅 ← 伊那小沢駅 ← 平岡駅
■普通：中井侍駅 - 伊那小沢駅 - 鶯巣駅

脚注

この駅は、その静けさと自然に囲まれた環境から、鉄道ファンや秘境駅を訪れる旅行者に人気があります。駅周辺には商店などはなく、静かな時間を過ごすことができるでしょう。

関連項目

* 日本の[[鉄道駅]]一覧

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