伊集院忠倉

伊集院忠倉（いじゅういん ただあお）は、生没年不詳の戦国時代の武将であり、島津氏の家臣として活躍しました。掃部助、大和守を称し、道号を孝庵と号しました。伊集院忠朗の子として生まれました。

略歴

島津貴久に仕え、薩摩国における国人の統制に尽力しました。その手腕は高く評価され、地域勢力の安定に大きく貢献しました。

天文18年（1549年）には、樺山氏と北原氏の和睦を仲介し、両氏の対立を解消に導きました。同年には、黒川崎の戦いにおいて父である忠朗と共に参戦しました。この戦いでは、暴風を利用した奇襲策を敢行し、肝付兼演を破るという目覚ましい戦果を挙げ、肝付氏を降伏させるに至りました。この戦での活躍は、忠倉の武将としての才覚を示すものとして特筆されます。

これらの功績が認められ、弘治4年/永禄元年（1558年）からは島津氏の筆頭家老に任じられました。これは、忠倉の能力と実績が島津氏にとって不可欠なものであったことを示しています。

系譜

父：伊集院忠朗
母：不詳
妻：不詳
男子：伊集院忠棟
* 男子：伊集院春成


忠倉の子である伊集院忠棟と伊集院春成もまた、島津氏の家臣としてその名を歴史に刻んでいます。特に忠棟は、その後の島津氏の歴史においても重要な役割を果たしました。


伊集院忠倉は、戦国時代の動乱期において、武将として、また家老としてその才能をいかんなく発揮し、島津氏の発展に大きく貢献した人物であると言えるでしょう。

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