会津本郷町

会津本郷町：歴史と文化が息づく、会津美里町の源流

会津本郷町は、かつて福島県大沼郡に存在した町です。2005年10月1日、会津高田町、新鶴村との合併を経て会津美里町となり、その歴史に幕を閉じました。しかし、その名は今もなお、会津本郷焼などの文化を通して人々の記憶に刻まれています。

地理：会津盆地の南端、豊かな自然に囲まれて

会津本郷町は、会津盆地の南端に位置していました。町の北部は比較的平坦な盆地が広がり、南部は山間部が占めていました。町の東側には阿賀川が南北に流れ、会津若松市との境界を形成していました。大石山などの山々に囲まれ、大川などの河川が流れる、自然豊かな場所でした。

歴史：変遷を経て、会津美里町へ

会津本郷町の歴史は、明治時代の町村制施行に遡ります。

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、本郷村・氷玉岡村・川路村が誕生。
1903年（明治36年）6月1日：本郷村が町制を施行し、本郷町となる。
1925年（大正14年）6月10日：氷玉岡村・川路村が合併し、玉路村となる。
1954年（昭和29年）11月1日：本郷町と玉路村が合併し、新たに本郷町が発足。
1992年（平成4年）4月1日：本郷町が改称し、会津本郷町となる。
2005年（平成17年）10月1日：会津高田町、新鶴村と合併し、会津美里町が誕生。

教育：未来を担う人材育成

町内には、会津本郷町立本郷第一小学校、会津本郷町立本郷第二小学校、会津本郷町立本郷中学校がありました。これらの学校は、地域の子どもたちの成長を支え、未来を担う人材を育成する役割を果たしていました。

水道：生活を支えるライフライン

合併前の新鶴村では、昭和29年'>[1954年]から簡易水道を布設して管理を行っていました。昭和38年'>[1963年]には新屋敷水源地が汚染され赤痢病が発生する事態となりましたが、当時の新鶴村長である金田利雄氏をはじめとする村当局が、原因究明や整備、補強工事等の危機対応にあたりました。その結果、安全性に優れた水源地を見出し、国会への請願が受理され、広域簡易水道を完成させました。

文化：会津本郷焼

会津本郷焼は、会津本郷町を代表する伝統工芸品です。その歴史は古く、江戸時代から続く窯元も存在します。土の温もりを感じさせる素朴な風合いと、多様な技法によって生み出される美しい色合いが特徴です。

著名な出身者：各界で活躍する人々

会津本郷町は、多くの著名な人物を輩出しています。

金田利雄（新鶴村長、福島協和信用組合理事長）
大石邦子（作家）
小池信三（三栄建築設計創業者・社長、メルディアDC社長、湘南ベルマーレ名誉会長）
小林典子（元アナウンサー）
佐治幸平 (自由民権運動家)
平田紀一（山梨、群馬各県知事、富山市長）
渡部英敏（会津美里町長）
前田實（秋田銀行頭取）
松平勇雄（福島県知事、行政管理庁長官）
水戸光子（女優）
若林健次（漫画家）
渡部勝彦（指揮者）
小林美登利（ブラジルの教育家、牧師、剣道師範。聖州義塾創立者）

交通：鉄道アクセス

町内には鉄道駅がなく、最寄りの会津本郷駅は会津若松市内にあります。只見線が利用可能です。

名所・旧跡・観光スポット：歴史と文化に触れる

向羽黒山城跡（史跡）
* 会津本郷焼の窯元

会津美里町へ：新たな発展

会津本郷町は、会津高田町、新鶴村との合併を経て、会津美里町として新たな一歩を踏み出しました。会津本郷町が培ってきた歴史、文化、自然は、会津美里町の発展の礎となっています。

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