会津縦貫南道路

会津縦貫南道路

会津縦貫南道路は、福島県会津若松市を起点とし、南会津郡南会津町に至る全長約50kmの地域高規格道路です。会津地方の南北を結ぶ高速交通の要として、会津縦貫北道路と合わせて「会津縦貫道」と呼ばれています。1998年6月16日に計画路線に指定され、現在、下郷町から南会津町にかけての一部区間で整備が進められています。

概要

整備事業は、以下の6つの工区に分けられています。

1工区：起点から約7km
2工区：1工区から約10km
3工区：2工区から約7km
4工区：3工区から約9km
5工区：4工区から約11km
6工区：5工区から約9km

このうち、第4工区の約9kmは2002年度から先行して整備が進められ、2015年度には第5工区の約11kmが事業着手されました。また、第2工区の約10kmでは環境調査が開始されています。一方、第1工区・第3工区・第6工区は、詳細ルートが未定の計画路線となっています。

事業区間ごとの概説

小沼崎バイパス

起点：福島県南会津郡下郷町大字小沼崎
終点：福島県南会津郡下郷町大字高陦
延長：1.53km
道路規格：第3種第2級
道路幅員：12.0m（土工部）、9.5m（橋梁・トンネル部）
車線数：2車線
車線幅員：3.5m
設計速度：60km/h

第4工区の北端に位置し、国道118号のバイパスとして整備されました。国道118号の須賀川市方面と会津若松市方面とを短絡します。1999年12月に調査区間に指定され、2002年度より福島県が事業着手し、2024年3月3日に開通しました。バイパスの大半は、全長680mの田代トンネルと全長342.5mの下郷大橋で構成されています。

湯野上バイパス

起点：福島県南会津郡下郷町大字高陦
終点：福島県南会津郡下郷町大字塩生
延長：8.3km
道路規格：第1種第3級
道路幅員：12.0m（土工部）、9.5m（トンネル部）
車線数：2車線
車線幅員：3.5m
設計速度：80km/h

第4工区の南側8.3kmとして、国道118号と国道289号を結ぶ国道121号のバイパスとして整備されています。当初は福島県が事業主体でしたが、2012年度に国の直轄権限代行事業に変更されました。バイパスの多くの区間でトンネルと橋梁が連続する構造となっています。

下郷田島バイパス

起点：福島県南会津郡下郷町大字塩生
終点：福島県南会津郡南会津町田島
延長：11.1km
車線数：2車線

第5工区にあたり、下郷町塩生地区の国道289号交点に設置予定の（仮称）下郷ICを起点に、国道121号現道と並行する形で南会津町田島市街地方面へ向かいます。道路全体11kmのうち、起点側10kmが自動車専用道路、終点側1kmが平面交差の一般道路となる計画です。2015年度より福島県が事業着手し、2018年11月29日に着工しました。

沿革

1998年6月16日：地域高規格道路の計画路線に指定
2002年12月：小沼崎バイパスが福島県により事業着手
2007年度：湯野上バイパスが国道改築事業として福島県により事業着手
2012年5月17日：湯野上バイパスが国の直轄権限代行事業として国が着手
2015年度：下郷田島バイパスが福島県により事業着手
2024年3月3日：小沼崎バイパスが開通

外部リンク

* 会津縦貫南道路 - 福島県

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