伴須賀雄

伴須賀雄の生涯と業績

伴須賀雄（とも の すがお）は平安時代の初めから中頃にかけて活躍した貴族です。彼の父は左近衛少将の大伴和武多麻呂または右兵衛督の伴勝雄で、官位は従四位上・因幡権守に就いています。須賀雄は多彩な経歴を持ち、数々の官職を歴任してきた人物です。

経歴

伴須賀雄は承和年間に備後権掾としての任を受け、835年（承和5年）には遣唐使に随行し、特別研究員として長安に赴きました。その後834年に無事帰国を果たし、この時の位階は正六位上でした。

850年（嘉祥3年）には文徳天皇の即位を受け、従五位下へと昇格しました。文徳朝では、土佐権守、紀伊介、縫殿頭の役職を担当し、その後も清和朝に移行しても影響力を保持しました。

859年（貞観2年）には従五位上に昇進し、引き続き縫殿頭の職を務めました。この時期、但馬介/守を兼任していました。また、陽成朝に入り、主殿頭・因幡権介を経験しました。

877年（元慶元年）には従四位下に昇進し、その後878年にも因幡権介に任じられながら、882年（元慶6年）に至っては従四位上にまでのぼりつめました。

人物

須賀雄は囲碁の名手としても知られています。839年（承和6年）には、遣唐使から帰国後すぐに仁明天皇に招かれ、当時の囲碁の名人とされる伴雄堅魚と共に天覧対局を行いました。この対局では須賀雄は2子の格上であったにもかかわらず、5局指して1勝4敗という結果に終わりました。

彼の囲碁の技術は高く評価されており、その存在感は当時の貴族社会においても特異なものでした。

官歴一覧

伴須賀雄の官歴は以下の通りです。

• - 839年10月1日：正六位上、備後権掾に任命
• - 850年5月17日：従五位下に叙爵
• - 853年1月16日：土佐権守に就任
• - 856年3月11日：紀伊介に任命
• - 857年2月23日：縫殿頭に就任
• - 859年11月19日：従五位上に昇叙
• - 867年1月12日：兼但馬介に任命
• - 同年9月16日：兼但馬守に任じられる
• - 詳細不明な時期：正五位下に昇進し、主殿頭として活動
• - 877年11月21日：従四位下に昇進
• - 878年2月15日：因幡権介に任じられる
• - 882年1月7日：従四位上に昇進

このように、伴須賀雄は平安時代の政界・文化面において重要な役割を果たし、彼の名声は今なお歴史の中に残っています。

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