住澤整

住澤整（すみさわ ひとし）

1965年12月19日生まれ。日本の大蔵・財務官僚。

生い立ちと学歴

青森県八戸市出身。長者山の麓で生まれ育ち、その後、新井田に移る。八戸市立長者小学校、八戸市立大館中学校、青森県立八戸高等学校を経て、1988年に東京大学経済学部を卒業。

キャリア

1988年、大蔵省に入省。主計局総務課に配属され、消費税創設を含む税制改革関連法案の審議に携わる。

1995年7月、岡崎税務署長に就任。

その後、主税局で外国税制調査、税収見積もり、消費税・揮発油税を担当。金融庁監督部、大臣官房文書課企画調整室長などを歴任。課長補佐時代は、主税局に7年間在籍し、税制に関する幅広い業務を経験。金融危機による大幅な歳入欠陥を経験し、経済予測の難しさを痛感したという。

2005年7月、財務大臣秘書官に就任。

2007年8月、大臣官房文書課企画調整室長に就任し、独立行政法人改革を担当。

2008年7月、総務省行政管理局管理官（定員総括・独立行政法人総括）に就任。

2010年8月10日、主計局主計官（国土交通、環境担当）に就任。国土交通省と環境省の予算を担当し、鉄道関連の独立行政法人に生じた1.2兆円の利益剰余金の国庫納付を実現した。

2011年7月8日、主税局税制第二課長に就任。消費税を担当し、民主党、自由民主党、公明党の3党による消費増税関連法案の修正協議に携わる。

2013年6月28日、主税局調査課長に就任。

2014年7月9日、主税局税制第一課長に就任。

2016年6月17日、主税局総務課長に就任。

2017年7月7日、内閣官房内閣審議官に就任。

2018年7月27日、財務省大臣官房審議官に就任。

2020年7月20日、主税局長に就任。

2023年7月4日、国税庁長官に就任。就任会見では、デジタル技術を活用した税務手続きの簡略化、課税・徴収事務の効率化、消費税の不正還付対策に意欲を示した。同年10月から開始されたインボイス制度については、小規模事業者への広報や個別相談を通じた柔軟な対応を心がける姿勢を示した。

税制への貢献

住澤は、主税局において、消費税、所得税、法人税など、幅広い税制改正に携わった。特に、消費税に関する業務経験が長く、税制改正の議論や制度設計において重要な役割を担った。

また、国税庁長官として、税務行政のデジタル化や効率化を推進し、納税者の利便性向上に貢献している。

人物

住澤は、税制に関する深い知識と経験を持つ官僚として知られている。また、難解な税制問題を分かりやすく説明する能力にも長けており、関係者からの信頼も厚い。現場の実情に即した柔軟な対応を重視し、税務行政の円滑な運営に尽力している。

参考文献

* 『政官要覧 令和3年春号』政官要覧社、2021年2月24日。

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