佐竹義堅 (久保田新田藩主)

佐竹義堅は、元禄5年（1692年）に久保田新田藩初代藩主である佐竹義都の長男として誕生しました。母は石川氏であり、幼名は福寿丸と名付けられました。

元禄15年（1702年）には、五代将軍徳川綱吉に拝謁し、その存在を公に示しました。その後、享保5年（1720年）には、父・義都の隠居に伴い家督を相続し、久保田新田藩の二代目藩主となりました。同年12月には従五位下豊前守に叙任され、その地位を確固たるものとしました。翌年の享保6年（1721年）には、駿府加番を命じられ、幕府の要職を担いました。

享保17年（1732年）には、大きな転機が訪れます。本家である久保田藩主佐竹義峯の養子となり、新田藩の領地1万石を本家に返還しました。同時に、修理大夫と改称し、同年12月には従四位下に昇進しました。しかし、寛保2年（1742年）2月、家督を相続することなく、養父である義峯に先立ってこの世を去りました。

義堅の死後、久保田藩主には実子である義真が就任しました。

系譜
父：佐竹義都
母：石川氏
正室：美代 - 有馬則維の養女、谷照憑の娘
室：野口氏
長男：佐竹義真（1732-1753） - 佐竹義峯の養子
生母不明の子女
* 女子：

佐竹義堅は、新田藩主として、また久保田藩の世嗣として、激動の時代を生き抜きました。その生涯は、藩主としての責務と、一族の繁栄を願う想いが交錯するものでした。彼の功績は、佐竹氏の歴史において重要な一頁を刻んでいます。

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